第3話先輩、後輩

もう、この歳になると後輩の面倒を見ることが多い。

44歳で夏に45歳になる。

デブでサングラスのオッサンだ。

でも、先輩も多くかわいがってもらえる。

昔は、先輩に飲みに誘われると嬉しいもんだった。

今は、違う。

先輩の後輩への飲酒の誘いは、パワハラだとか飲みニュケーションは古いとか、抜かしやがる。

そんなヤツは、普段から態度に出ているので、絶対に飲みに誘わない。

また、若い女の子にも声を掛けない。セクハラと言われるからだ。

例え、後輩を誘っても支払いは全額、先輩が支払うのだから、もっと喜んでいいと思うのだが、そんな考えは古いのかも知れない。同僚とは、割り勘。

先輩と飲む時は、先輩の奢りとなる。


職種にもよるだろうが、会社での仕事は一匹狼でやっていけない。みんなで助け合い仕事をする。自分の作業量が他の社員の倍以上あったが、助けてもらうときもあった。人の仕事を手伝う余裕が無くても、声掛けはする。

僕は朝の6時半には出勤して、16時まで他人の仕事を手伝い、深夜の2時までに夜勤の仕事の準備をし、書類と格闘してから現場に出て作業を記録し、翌朝の9時頃に開放されると言った仕事振りだった。


だから、18時くらいに書類の準備が終わるのを待って、先輩が近所の居酒屋で飲ませてくれた。

車の運転は、後輩にさせた。後輩達は書類の準備などない。僕はその仕事の責任者だから馬鹿みたいに働いたのだ。


だから、あの時の瓶ビールは美味しかったなぁ〜。

カツオのタタキではなく、刺し身にニンニクスライスをかけて食べると最高に美味しかったなぁ。

後輩は、夜勤明けに飲みに連れて行った。


もちろん、仕事の話はしない。

バカだから、パチンコやスロットの話をよくしていた。

仕事の仲間と酒を飲むのは労働者のあるべき姿では無いだろうか?

また、家事や病気で働けない方も飲む権利がある。

今一度、飲み会の事を深く考えてみたい。

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