第19話

炎と氷は両者の中間でぶつかり合ったが、ジリジリと氷が押されていく


「マジックブースト!」

「アースシールド!」

細田は魔法の威力を向上させるマジックブーストを唱え、荒木が岩の壁を作り出した


炎は岩の壁を破壊する事は出来ないが、氷も炎を押し除ける事ができない

「決め手がないな」

「魔力勝負になったら僕が保たないよ」

「仕方ないわね。切り札を使うしかないようね。魔法が使えなくなるから直接叩くわよ」


ジュリエルは魔法陣が描かれた魔石を投げる

すると魔石は砕け、その瞬間炎も氷も岩の壁も消滅した

「今がチャンスよ」

「なんだか分からんがとにかくヨシ!」


男は魔法が使えない事に混乱していたが、何とか炎の剣を作り出して抵抗したが、4人にタコ殴りにされ、力尽きた


「いやぁ、しぶとかったわね」

「一体どういう事だ?」

「あれはマナブレイクという魔法陣なの。周囲の魔力を消去する魔法陣よ」

「普通の魔法は周囲から魔力を集めるから魔法が使えないという訳か」

「そういう事。でも、体内の魔力を使うと魔法を使えるわ。魔力消費も制御難度も段違いだけどね」

「モンスターも魔力から出来ているらしいし、モンスターにも効くのか?」

「普通はモンスターに使うのよ。今回がイレギュラーだっただけ」

「詳しい事は後で聞こう。調査はまだ終わっていない」


一行が道を進むと、人工物を発見した

「なんだこれ?」

「研究施設?でも、火事があったみたいだ」

「罠とか無いよね?」

「さっきのやつが暴れたんでしょ。手掛かりが残っていると良いんだけど」


中に入ると意外と損傷は少なかった

「結構頑丈なのかな?とにかく、手分けして探そう」



30分後、いくつか文字が書かれた紙の束を集めて集合した

「何かありそうな物を持ってきたけど、なんて書いてある?」

「俺はこんな文字見た事ない」

「これは古代語よ」

「読めるのか」

「ええ、ちょっと待ってなさい」


ジュリエルが書類を読んでいる間、3人はする事が無いので道具の整理や施設の探索、筋トレなどで過ごしていた


「人が集中している所で何やってるのよ」

「どこまで行ったら気づくかなって」

「何遊んでるのよ…」

「それは置いといて、何か分かったか?」

「さっきの男の名前が書いてあったわ。名前は豪炎の魔人 レプリカ」

「魔人?」

「レプリカ?」

「まさか魔人だったなんて…通りで強い訳ね」

「魔人ってなんなんだ?」

「魔人は一つの魔法を極めた人に送られる称号みたいなものよ。豪炎の魔人は炎の魔法を極めていたって事ね」

「それのレプリカ?」

「豪炎の魔人は私が生まれる何百年も前に死んでいるもの」

「レプリカを一体作れたって事は何体も作れる可能性があるって事だよな?」

「そうね。豪炎の魔人を量産したのか、他の魔人も作ったのかは知らないけど、どちらにせよ並の探索者では相手にもならないわ」

「注意喚起が必要だな」

「ここが終点みたいだし、帰ろうぜ。」


一行は研究施設を辞し、帰還した



「古代文明にはワープの魔法とか無かったのかよ?」

「あったら使ってるわよ」

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