第14話
屋敷に一人残された
朝から兵士達と訓練に
朝から夕方まではテヌートが一人で門番をしているため、交代後は1日休みではあるのだが、ほぼ1日起きているというのもなかなか辛い。
この屋敷の護衛は現在、
人選は第二王子とテヌートだ。芽依との相性はもちろん、護衛としての実力も買われていると思えば、まあ、悪い気はしない。
……だがしかし、眠いものは眠い。
雅弥は再び大きな欠伸が出てしまう。
ーーーー
「どうしたんですか?こんな
「……ーーーー」
訪問者が口を開く。
すると、急に雅弥の視界が
彼がその者の答えを聞くことはなかったーーーー。
* * *
街中を死神姿で
人間が歩いて十分程の道のりを、
門の手前に差し
「……おい、大丈夫か」
テヌートは、雅弥の側に片膝を着いて声をかけるも、応答は無い。
テヌートは彼を門の壁に寄りかからせ、そのまま屋敷の中へと入る。
雅弥の体に外傷は無さそうだし、呼吸も正常だった。あのままにしていたほうが安全だろう。
ーーーーそれよりも。
屋敷を充満する
……近付かないようにしていた。ずっと。
ひと目見た時から気付いていたから。
負を
『ーーーーお前は、
ーーーー6年前あの日。
彼女もまた、相当な力を持った聖女だったから。
当然、テヌートの姿も
そして、……芽依の父親も。
あの頃の自分は、生まれ変わった姫の様子を見る為に下界に降りていた。人間達に
……警戒されているな、とは感じていた。だが、気配を隠したテヌートの姿を視る事は、
だからあの日。
テヌートの瞳に
三津流の部屋にたどり着くなり、勢いよく
一度目を閉じ、……覚悟を決めたようにゆっくりと、部屋の奥にいる人物を
「……おい、何してる」
テヌートの声が、低く、
三津流の枕元に膝を着き、彼の額に手を当てていたその人物は、テヌートの声に
「……また
「ーーーー始めに言っておきますね」
足音に向けられていた意識が、その言葉で目の前の男へと戻される。
「貴方なら分かると思いますが……人間である私達の行動に、手出しはしないで下さいね」
「…………」
死を
死ぬべき者を生かしたり、生きている者の命を奪ってはいけない。それによって、未来をねじ曲げてしまうからだ。
テヌートはその禁忌を
一度目は、二千年もの間、魔王に仕えている恩情として、死神の力を十年奪われるだけで済んだ。
だが、二度目はそうもいくまい。
今度こそ魂ごと消されてしまうだろう。
目の前の男は、彼の言う通り、人間だ。
死神や人外のものであれば話は別だが、人間である以上、テヌートは彼等に
今まで普通に芽依に
……パタパタとこちらに向かってくる足音の人物を
その直前、男に視線を移すも、男はこちらを視ようとはしなかったーーーー。
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