Re ルビーの冒険
ネコを愛する中学生(略してネコ愛)
第1話 第一章:成人(修正版です)
僕たち人間は15歳(成人)になると妖精と絆を結ぶことができる。
妖精と絆を結ぶと、僕たち人間はその妖精の力を借りることができ、それにより冒険者となることが許されるので、大半の人間が成人を迎えてすぐに冒険者となる。
そんな中、冒険者を目指す僕にも15歳になる日が来た。
僕は父からお祝いとして、立派な剣をもらった。
僕の住んでいるこの村は古くからある村でとても田舎くさいところだが、ココにも一つだけ有名なことがある。
ココにはカジーヤ・ウィレッドという鍛冶屋さんがいて、その鍛冶屋さんの腕はどの国、どの町の鍛冶屋さんも認めるほどだ。
「本当に僕にくれるの?」
昔父はこの辺りで一番の冒険者と呼ばれるほどの活躍をしていたらしく、それなりにお金はあるのだろうとは思っていたが、まさかココの鍛冶屋さんが作ってくれた剣をくれるとは思ってもいなかったので僕は心配になり、そう父に聞いてしまった。
「ああ。これはルビー、お前のために鍛冶屋さんに頼んで作ってもらったんだ。大切にするんだぞ」
父は笑いながらそう僕に言った。
「ありがとう、お父さん」
僕は安心して父に笑顔を見せてお礼を言い、剣を自分の部屋に置きに、二階へと階段を上った。
やはり父はとても優しい人だ。
僕が悪いことをしたときはものすごい顔をして怒るが、最後には「怒って悪かったなルビー」と元気な笑顔を見せて謝ってくれる。
そんな父が僕は大好きだ。
剣を自分の部屋に置くと僕は、父と一緒に朝食をとることにした。
「なあ、ルビー。朝ご飯を食べたら剣の練習をするか?」
朝食をとっている途中、父は僕にお茶を飲みながら聞いてきた。
僕は口の中にあったパンを飲み込んでから
「え、本当?やった!」
と僕は喜んですぐに自分の部屋に行こうとしたが、
「剣の練習をするよりまずは妖精に会いに行かないとだめでしょ」
と母が父につっこむのを聞いて、僕は少しがっかりしたが妖精と絆を結べば冒険者になることができるのでこれはこれでうれしいなと思い、すぐさま出かける準備を始めた。
準備が終わって父のいるところに行くと、父はそのでかい背中に大きな剣を背負い、バッグを肩に下げながら待っていた。
「ねえお父さん。妖精の村に行く前に少しだけ村の周りを見に行ってもいい?」
僕が父に聞くと、
「ああ。好きなだけ見て回ってこい」
父は大きく笑いながらそう言った。
「ありがとうお父さん!」
そういって僕は村の中を走り始めた。
もう何度も来た村の中。
この村を去るのももうすぐかもしれない。
そんなことを思いながら僕は村の中を見て回った。
村は自然が豊かで、空気も澄んでいて、とても心地が良かった。
「お、小僧じゃねぇか!もう妖精とは絆を結んだのか?」
村を回っている途中父の友達にそう聞かれたので僕は、
「いや、これから行くところ」
と答え父のもとへと走っていき、妖精の村を目指して歩き始めた。
「ねえお父さん。どうして妖精は僕たちと一緒に暮らさないで妖精の村に住んでいるの?」
僕は父に歩きながら聞いてみた。
「妖精と人間が一緒に暮らしているとお前みたいに早く冒険者になりたい子供が絆を結ぼうとしたり、捕まえたりしようとするからじゃないか?」
父は少し考えてからそう僕に言った。
「そうなのかなぁ?」と僕は思いながら歩いた。
そんな話をしていると、僕たちは妖精の村についた。
つづく
もし読んでくれた人がいて、「もっとこうしたらいいんじゃない」とか、「この文字間違ってるよ」などの、コメントを書いてくれたらとてもうれしいです。
初めてなので、いろいろと教えてもらえるともっと嬉しいです。
よろしくお願いします。
byネコを愛する小学生(4月から中学生)
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