第40話 イメージ
「さて、話が脱線してしまいましたね。どうですか?
何か新しいイメージは湧きましたか?」
「……正直、そんな気分じゃないっすけど、私の魔法少女に対する価値観が壊されたのは確かっすね。
何でもアリって事が分かったっす」
「それは重畳。どうせイメージなんですから、もっと自由で良いんですよ」
「自由………」
そういや、僕はこれまで特に何も考えずに魔法を使ってきたな。
魔法を使う手順が配信魔法で分かったから意識した事もない。
もしかしたら、この“イメージ“で何か変わるかもしれない。
それに魔法を使うにはイメージが大事って定番だしね。
アニメでもイメージひとつで結果が大きく違った例はあった。
もちろんアニメの中の話だけど、この世界もある意味アニメの中だしね。
さて、転移か。
転移といえば、量子テレポーテーションが有名だよね。
詳しくは知らないけど、要するに自分を量子的な何かに分解して、移動先にその量子的な何かと同じものを作り出して再構築。それで転移完了だったはず。
当時は果たして転移した自分は本当に自分なのか?とか、分解する時に痛覚はあるのか?とか色々疑問が湧いて出たけど、今はそれはどうでも良い。
この量子テレポーテーションを転移のイメージに使えないものか。
あ、でも僕が疑問に思っている工程は除外した方がいいよね。
じゃないとイメージなんて出来ないし。
なら、分解と構築の工程は省かれるのか。
つまり残るのは量子的な何かと同じものを作り出すって工程か。
………これでどうしろと?
一応、同じ穴が出るから全く掠ってないわけではないけど………。
うーん……じゃあこうしよう。
何かの結果、同じ穴が出現する。
今はその何かを考えるべきだ。
「うーん……」
「悩んでいますね。霧島さん。霧島さんは転移と聞いて一番強力な転移は何ですか?」
「い、一番強力な転移っすか?それはどういう意味っすか?」
「言葉のままですよ。
私の創造なら、世界を作った創造神や国産みの神であるイザナギとイザナミです。
どちらも強力でしょう?」
「ああ、そういう………でも、その理論で行くと転移ってなくないっすか?」
「確かにそうですね……では拡大解釈で空間を操る能力で考えてみてください」
「でも、私の能力は空間を操るわけじゃ……」
「良いんですよ。イメージなんですから」
「ほんとに自由なんすね………」
まぁでも確かに、転移は空間魔法を使った現象だしね。
そっちをベースに考えた方がいいか。
じゃあ、空間魔法はどうやって転移を実現させているのか?ってとこから考えるべきだけど……。
それを考え出すと、また量子テレポーテーションの方向へ行くからなしで。
じゃあ他の空間魔法はどうだろ?
出来ることはいっぱいあるよね。空間斬とか無敵バリアとか…
それはどうやって、結果を生み出している?
空間斬。簡単にいうとほぼ防御不可能の斬撃が飛んで来る。対抗手段は同じ空間魔法だけ。
無敵バリア。簡単にいうと空間を固定とか何とかして、どんな攻撃も受け止める。対抗手段は同じ空間魔法だけ。
こう見ると酷いな。
対抗手段が対抗手段は同じ空間魔法しかない。
いや、本当に対抗手段は対抗手段は同じ空間魔法だけかな?
空間魔法の上位属性なら対抗手段になり得るんじゃない?
でも空間属性の上位っていうと二つあるよね。
次元か時空間か。一般的には時空間が多いけど。
でも僕的に時空間属性って単に空間魔法に時間魔法が組み合わさったって感じだから、違うと思うんだよね。じゃあ次元属性はどうなのってことだけど、簡単にいえば領域○開だよね。
色々な効果を付与した空間に自分と相手を引き摺り込んで有利な状況で戦う。
あれは自分も入るよりも相手だけ引き摺り込んで、そのままその空間を消したら最強だと思うんだけど。
まぁ、それは置いておいて。
次元属性の最大の強みは展開した空間を自由に弄れることじゃ無いと思うんだよねぇ。
最大の強みは扱える次元が増えること。
空間魔法は扱えて2次元までがいい所。けど次元魔法は3次元以上も扱える。
空間斬は1次元を操って、無敵のバリアは2次元って感じだね。
転移は何次元だろ?
2次元はないよね。1次元も違う気がする。
そもそも転移って距離をなくすってことだから次元関係とは相性が……………
距離をなくす?
それって0次元ってことじゃない!?
つまり転移は任意の空間と空間を0次元にして距離をなくして、穴を開ける。
だから同じ穴が空間に空くんだ!
つまり空ける穴を大きくすれば、どんなに巨大なものでも対応できる。
「出来たっす!」
「本当ですか!すごいですね!ちなみにどんなイメージを?」
「はいっす、実は………」
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短め且つ、つまんない内容ですみません。
最近忙しくて全然書けないです。
なのでストックを貯めて一気に放出する方針でいこうと思います。
しばらく投稿しない期間が続きますが、どうかご了承ください。
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