明日のアオゾラ
雨宮レイ
第1話
ピーピー…
この音で私は目覚める。ここは病院だ。私はこの病院の中でも特に重い症状を患って居るらしい。その病気の名前は――
「幽霊同化病」
この病気は幽霊と同化して姿が見えなくなる病気だ。でも実際、私はそんなこと信じてないから嘘かな?って思ってる。何かを隠しているのはあたってるみたいだし。
ガラガラ…
病室のドアが開いて、いつものおばちゃんがやってきた。
「アオさん、ここに置いときますね!昼食」
うるさ…このおばちゃん、70なのに大声だしやがる…ひたすら迷惑だ。
私はそんなことを思いながら昼食のパンに手を伸ばした。
すると、目の前から人が出てきて私のパンをちぎって口の中に入れた。
「ちょ…!だれ?ってか、病気だらけだよ?大丈夫なの?それ…」
一応私も人間だ。心配ぐらいはする。
すると、その人は言った。
「やほ~アオ!てかこのパンおいひいね」
まてまて、まず何からつっこめば良いんだ…何で私の名前しってんの?あと何でパン食ってんの?おかしいでしょ…
「まぁまぁ…そんなに焦らずたべまひょうほ」
知るかー!!あと私のご飯食べるな!飲み込んでから話せ!
「アンタ一体何者なんだよ…人のもの勝手に食べたり、音もたてずに来るし…幽霊なの?私の幽霊同化病が発症したわけ?ねぇ…どうなの?あと名前は?」
言いたいことを全部言ってしまったので相手は少し混乱しているが、考えがまとまってから私に説明してくれるはずだ。
――十分後…
いや…おそ…
そう思ったが、ニコッと笑って話しかけた。
「ねぇ…名前なに?」
すると、ソイツはこう言った。
「僕の名前はソラ。幽霊。じゃね!」
は?ふざけんなと言おうとしたが、ソラは何処かへ消えていった。一体これからどうなるんだろう…私は不安を感じたが今日はそのままねてしまった。
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