第28話 韻を踏む

 先日の友人との話の一つ


「休み前に秋葉原に行ったが、コンセプト風俗店ばかりだった。やはり歴史は韻を踏むのだな」


 友人曰くモボ・モガが闊歩していた銀座ではカフェと女給さんが流行っていたと言う。

「銀座ライオン」がカフェだった時の話らしい。


 女給さんは簡単にいうとカフェでメイドさんの格好をして珈琲と軽食を給仕をしてくれ、サービスとしては、簡単な会話を楽しむだけのものだったそうだ。

 それが、関西から『お触りあり』のサービスが始まり、風俗化して下火になったとの事。


 以前に友人が秋葉原に行った時は、ヲタクカルチャーとメイド喫茶が最盛期で、コスプレメイドが給仕や写真撮影、「おまじない」などのサービスを競っていた時期らしい。


「それが、今やコンセプト風俗で、しかも下火になっている。その後、関東大震災があり戦争の時代になったが……。さて、こちらはどうかな?」

 少なくとも疫病の流行とかはあったが……。


 いつも思うが、友人は自分より皮肉が聞いていて、読み専なのが惜しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る