第5話 選択肢

友人曰く

「経営者は信用出来ない人物でなければ、[訳あり]を雇いたがる。」

との事だ。


「齢のいった冒険者上り、出稼ぎ外国人、母子家庭の母親などだ。そういえば、最近癌で死んだ逃亡者を雇っていた様な企業もあるな。」


理由は簡単、安い賃金で扱き使っても辞められないからだ。

外国人は現代の奴隷制度などと批判する団体もあるが、そうでなければ[自己責任]で片付けられる。


ある漫画家(故人)が失踪していた時の生活を漫画にしていたが、零細企業の仕事には、そんな社会のスキマもある。


何故こんな事を書いているのか?

先日近況にも書いたが、色々ありマズイ事になっているからだ。

だが、ある種の訳ありになっている私には、残念ながら辞める選択肢はなく、条件が悪化しても耐える選択肢しかない。

それどころか、人としての部分を色々売り渡しても、しがみつく必要がある。


「人間は引き返せなくなってから後悔するんだよ」

何の台詞だったかは思い出せない。


☆☆☆


一部表現を濁してあります。

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