国引き神話と地域の絆
アラスジ:
国引き神話には、出雲国の神様が四つの⼟地を海から引き寄せ、それらの⼟地が結びついて現在の島根半島を形成したという興味深い話がある。
その四つの⼟地の中の⼀つ、都都(つつ)の三埼(みさき)は、現在の⽯川県珠洲市にあたり、これは古代から出雲と珠洲市の間に深い交流があったことを物語っている。
近年、珠洲市は元⽇の地震で⼤きな被害を受けたが、出雲の⼈々は⾃分たちの過去の災害体験と重ね合わせ、共感することで珠洲市の⼈々を助け合った。
また、両半島には原発があり、それによる事故のリスクも共有している。これは、さらに互いの絆を強く結びつけるものとなっている。
松江市と珠洲市は姉妹都市の関係にあり、災害時には松江市から珠洲市へ職員が派遣され、救援活動を⾏った。この出来事は、両半島の絆をさらに深めるきっかけとなった。
雑学:
都都の三埼は出雲国の成り⽴ちに関連する地名で、現在の⽯川県の能登半島の北端、珠洲岬を指します。
出雲の神様が四つの⼟地を綱で引き寄せ、島根半島の東端、三穂の埼に縫い合わせたという伝説があります。現在も出雲と能登の交流の象徴とされるそこには、美しい景観や豊かな⾃然があり、観光スポットや伝統⼯芸も有名です。
松江市と珠洲市は姉妹都市として協⼒しています。
感想:
中国新聞の筆者は、中国地⽅の伝承について⾮常に詳しいですね。
その深い知識と情熱が、記事から伝わってきます。国引き伝説という神話は知って いましたが、それが島根と関係があるという事実は全く知りませんでした。上記の雑学も、ネットで調べるまで知らなかったのです。
出雲国の神様による国引き神話、出雲と珠洲市の深い交流、地域間の絆と共助の精神、
そして松江市と珠洲市の姉妹都市としての連携と協⼒、地元の歴史や⽂化は、貴重な知識となりました。これからも地元の歴史や⽂化について学んでいきたいと思います。
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