07・マラドーナ2世

 偉大な足跡を残し2020年にこの世を去ったディエゴ・アルマンド・マラドーナ。

 偉大過ぎるがゆえに、『マラドーナ2世』と呼ばれ、その重圧から活躍できなかった選手も多いです。


 まずはアリエル・オルテガ。

 1994年のアメリカ・ワールドカップで追放をくらったマラドーナから10番を引き継ぎ、1998年のフランス・ワールドカップに臨みます。


 インタビューの順番が、自分が一番最初でないと、

「なぜ、チームの一番のエースである俺に発言を求めない!?」

 と怒ります。


 準々決勝の対オランダ戦で、ファウルを受けてないのに自分から飛ぶ『ダイブ』という審判を欺く行為をします。

 抗議に来たオランダ代表のゴールキーパー、エドウィン・ファン・デル・サール(ローマ対ユヴェントスで中田英寿にスーパー・ミドルシュートを決められたキーパー)に対し、頭突きで応酬しレッドカード。

 イタリアのパルマに移籍しますが、活躍は出来ませんでした。

 その後、アルコール依存症を患い治療に入ります。




 エル・パジャッソピエロ、パブロ・アイマール


 恐竜、ファン・ロマン・リケルメ


 悪童、カルロス・テベス


 マラドーナの娘婿だったセルヒオ・アグエロ


 誰もが、アルゼンチン代表をワールドカップ優勝に導けません。




 アルゼンチン以外でも『マラドーナ2世』は出てきます。


 イタリア時代の隠し子、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ・ジュニア(顔がソックリ!)。


 東欧のマラドーナ、ゲオルゲ・ハジ。


 砂漠のマラドーナ、サイード・オワイラン


 和製マラドーナ、前園真聖(これは一般的ではないかも)






 そんな中、真の『マラドーナ2世』が出て来ます。


 リオネル・メッシ


 5人抜きに、神の手の再上演。

 今では、もはや『マラドーナ2世』を越えて『メッシ1世』です。


 アルゼンチン国内での人気はいまいちでした。

 けれども、コパ・アメリカ(南米選手権)で優勝し、国内の雰囲気は一変します。


 メッシに足りていないのはワールドカップだけです。

 ペレ、マラドーナとのオールタイム・ベストの論争もワールドカップを取れば収まるでしょう。


 クラブチームの重要度が高まり、代表の存在が霞んで来ている今日この頃。

 それでも、史上最高の論争に入るにはワールドカップのタイトルが欠かせません。


 真に王者となり『メッシ1世』となるのか。

 それとも、他に戴冠し、ベストの論争に入って来るものがいるのか。

 見守りましょう!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る