第2話


僕の故郷は、今から〇〇年程前の、魔法界なんだ。


僕の実家は、代々受け継がれたショコラティエで、客の様々な注文に答え、ミキシングしてからチョコレートに魔法を掛ける。


その時に調合する薬草を、故郷から送って貰っているんだ。


あっ、分かっていると思うけど、これ、内緒だからね!


それで、僕はこの世界で生まれた移民三世だから、今は魔法が使えない。


でも、送ってくれる薬草自体が、効果抜群なのだ。

だから当店のチョコレートを、意中の人に食べさせると…。


はいご名答!


二人は幾久しく、結ばれるんだ。


凄いだろう?

あんまり評判になり過ぎちゃうと、ちょっと商売しづらいんだよ。


だから、当店のチョコレートを手に入れるときは、さり気なく、パッと、買ってね。


インスピレーションで選んでOK。

必ず、その恋は、

実るよ。

さあ、お客様だ。


「カランカラン…。」

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