第41話 仲直り・記憶
先輩が、1度も喋ってくれない。もしかしたら、僕が先輩のことを疑って、バイト先を突き止めたから?
そええとも、僕のことが嫌いになった嫌いになった?
そのバイトのお金で別の女と遊ぶき!?
そんなの嫌だ。嫌だ。嫌だ。先輩は、僕だけ見て欲しい。僕以外見ないで欲しい。
だけど、そんなことを先輩に言ったらもっと嫌われちゃう。
謝りたいけど、先輩を前にすると声が出ない。
なんにも言えず、先輩のバイト先に行くけど何も喋れずに帰ってしまう....
*****
たまに、彼女が来るようになった。彼のバイト姿を監視するためなのだろうか?
しかし、お店では彼女との会話が一切ない。
気まずい空気が漂っているので、他のお客さんは店に入りづらいのではないか?そう危惧をしていたが、彼女は胸がデカくカッコいいというアンバランスな存在だからか、女性客の口コミで『イケメン出没』と言う口コミが広がりイケメン目当てのお客さんが増えそれなりに繁盛している。
一応、ここのマスターとして大人として彼に彼女と会話をしているか聞くと『話しかけようとはしているんですけど....』という感じで、あれから一週間が経つが顔を合わせるだけで会話はしていない様子だ。
「宮村さんだよね。どうして、彼...いや、雄二くんと話さないんだい?」
ご注文のケーキを運ぶついでに、理由を聞いてみるきとにした。
すると、涙目になり答えてくれた。
「先輩が全く話してくれない。だから、ここに先輩がバイトしている日だけ来ているけど、喋ろうとしても喋れない。嫌われてるかもしれないから...どうすればいいの僕....」
こじらせてるな〜
「雄二くんも君と話したいらしいんだ。だけど、宮村さんが話してくれないって言っているんだ。だからさ、宮村さんから話しかけたら話してくれるんじゃないかな〜」
「ほ、ホントですか!?」
「ああ」
私は、そういうと彼女は上機嫌になった。
さて、ここは彼に彼女の元に言ってもらおうかな。
「雄二くん。これを彼女に」
「え、あ、はい。」
私は、2個目のケーキを持っていくように言った。
「こちら、ケーキです。」
「先輩、僕のと喋れず落ち込んでたの〜」
「な、なんだよ急に」
「いや〜なんでも〜これに懲りたら僕に隠し事はダメですよ〜」
「わ、わかったよ。」
「じゃあ、どうして急にバイトなんて始めたんですか?」
「それは、お前と遊ぶためにはお金が必要だろ。それでだ。お前にからかわれたくなくて黙ってたのに。」
「えへへ〜」
彼女は、かなり追い詰められた顔から一転してめっちゃ笑顔になった。
彼の方は少し、恥ずかしそうにしているな。
******
マスターのおかげで、先輩と話せるようになった〜
「お姉ちゃん。最近元気無かったけど、急に元気になったね」
「そう〜」
僕は、自分の部屋に入り明日先輩にデートする約束をした。
久しぶりのデート楽しみすぎる!!
宮村はベットの上でゴロゴロと嬉しさでうねっているとベットから落ちて頭を撃った....
「お、お姉ちゃん。大丈夫!?」
結奈ちゃんが、鈍い大きな音が宮村の部屋から聞こえ駆けつけた。
「うん。大丈夫頭打っただけ。」
「そ、そう。」
.....明日は、先輩と私のデート早く寝なきゃ。
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