王子系女子と付き合い始めてから、彼女がメス堕ちってる。

暁 とと

第1話 お姫様

 最近、なぜか懐かれた後輩がいる。名前は宮村桃。


 宮村は、俺よりも背が高い。正面合うと、俺の目線は宮村の胸元辺りになる。


「やあ、お姫様。今日はどうしたんだい?」

「み、宮村くん。今日一緒にパフェ食べに行きませんか!!」

「ごめんね、今日は先輩と一緒に帰る約束があるから。」

「じゃあ、また」

「そうだね。明日一緒にパフェ食べに行こっか。」

「はい!!」


 後輩の宮村は、女性に毎日と話しかけられている。その光景を見させられている俺は、一度も女性に告白とかされたことがないので少し嫉妬している。


「おい、さっきの3年生じゃないのか?」

「そうですけど?」

「敬語使えよ。」

「良いんですよ。僕には全女性がお姫様だからね。それに、まんざらでも反応でしたよね。」


 全く、鼻につくやつだ。


「それで、先輩。今日は何するんですか?」

「あ?今日は家に帰ってゲームですが?お前は何するんだ!」

「そうだね。今日はお姫様と遊ぼうかなと思っていたけど、可哀想なぼっち系先輩と遊んであげましょうか?」

「いらん。俺はソロプレイヤーだから。」

「そんなこと言って、僕というイケメンと一緒にいたいんじゃないんですか〜」

「まあ、確かにイケメンだよな」


 俺は、改めて宮村の顔をまじまじと見てイケメンであることを再確認した。


「しかし、イケメンでその巨乳はギャップだよな〜」

「セクハラですか?」

「お前を女性と接している感じがしないからな〜セクハラしている感じはないな。」


 宮村は腕で胸を隠している。


「先輩。だから、女性にモテないんだよ。」

「まあ、自覚はある」

「じゃあ、僕のこと口説いてみてよ。」

「お前をか?」

「そうだよ。」


 俺はどんなことを言うか、考えた。


「先輩。まだですか〜」

「まってろ、良いの考えるから。」


 なんか、こいつに負けた気がする。なので、俺はこいつと同じ王子様系のセリフを考えた。


「桃姫、あなたの美しさはまるで春の花のようです。その優しさと気品に触れると、私の心はあなたにひかれていくのを感じます。一緒に素敵な時間を過ごせたら、とても幸せに思います。」

「せ、先輩...クゥ....」

「おい、目を逸らすなよ。こっちも、めっちゃ恥ずかしいんだが。」

「いや、まさか、先輩の口からこんな小っ恥ずかしい言葉が出てくるなんて思いもしてなかったもんだからさ。」


 後輩の宮村は、少し顔を赤らめて恥ずかしそうにして目をキョロキョロと動かしている。


 言った本人の俺でも、顔が赤くなっている。


 放課後の帰りだちゃが、同じ学校の女性にも聞かれていたようで


『とうと』

『口説かれ王子かわよ』

『かわ〜』

『ういうい王子』


 とか、コソコソとしているのが聞こえてくる。


 恥ずかしい....


「お前もなんとか言えよ。」

「そ、そうだね。先輩に恥ずかしい思いをさせるのはフェアじゃないね。そこまで言うなら付き合ってあげますよ。」

「いや、お前が言えって言ったんだろ。」

「まあ、この僕と付き合えるんだから喜ぶと良いよ。」


 鼻につくよな〜こいつ。


 まあ、女性と付き合ったことにない俺だ。良い体験になるだろう、それに鼻につく後輩だからな。まあ、いっか。


 イケメンだけど、見方にとっては可愛いしな。


「ああ、よろしく。」


 後輩の宮村と付き合う事になった。


 





 

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