第31話 後工程はお客様 (建築裏話)
『後工程はお客様』
いきなりなんじゃろホイ。
珍しく? 前置き無しで語りだします。
これは今から25年前に当時の先輩職人から聞いた、某大手スーパーゼネコンの標語です。(又聞きなので真偽不明)
建築業は建物を一つ建てるのに、木造でも軽く十以上の職種で成り立っています。(ビルだと軽く二十オーバー)
殆どの職種が自分の前にも後にも別の職種が関わっています。そして最終的にはお客様へと引き渡されます。
ですから
「一人一人が次の職種の人はお客様だと思って、次の職種の人に迷惑をかけないように万全を期して仕事をしてバトンを渡しましょう!」
的なものと、
「あなたの仕事は実際のお客様と繋がっているのだから、きちんとプライドを持って仕事をしてください!」
というような意味で私はその言葉を先輩から受け取りました。
昔はよく電気屋さんや水道屋さんが現場で配管が終わっている管にコンクリを流し込まれていじめられていたそうです。
気に入らないからとそんな嫌がらせをされたら、結局はその建物のオーナーさんが本来不要な穴だったりを追加で建物に設けられることになり、不利益を被りますよね。
そんなこっちゃあ、いかんでしょう。
例え目の前にいなくとも、その建物はオーナーさんの物なのですからね。
ふと思い出したので、備忘録代わりに執筆いたしました。
ゼネコンに関わると、その手の指導は厳しくされますから、流石に今現在はそういう嫌がらせはないでしょう。
ないよね?
はい!
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