第29話 システムキッチン(家造り裏話)

 前回のお話は先にS社のC3P。を気に入ってしまって、どうしてもこれが欲しいという住設機器が先に決まっている事ありきでの話です。


 先に工務店を決めてからの場合は、素直に何処のメーカーの取り扱いが一番割引が効きますか? と尋ねることをお勧めします。


 それからよそ見をしないで、そのメーカーのカタログだけを見ることが、予算内に納めるコツと言えるかもしれませんね。


 これらはシステムキッチンのみならず、トイレやユニットバス、洗面台にも当てはまります。




 それでは、前回の続きでシステムキッチンの話をします。


 実家の父の身長は170cm、母は155cmです。 

 私と妻の身長も似たようなものです。


 夫婦で身長差が有ると、キッチンの天板の高さで揉めることがあります。


 日本の標準的な天板の高さのラインナップは80cm、85cm、90cmとなっています。


 夫婦等、複数人でキッチンを使う場合、最適な高さが違う為に起こるいさかいですね。


 しかしですね、よ〜く考えてみてください。


 それだけ身長差があっても、二人の床から肘までの高さってどれ位違いますか??


 ・・・実は数cmの差しかないんです。


 メーカーの標準仕様では150cm台の人が天板80cm、160cm台の人が天板85cm、170cm台の人が天板90cmを勧められる事が多いと思いますが、果たして実際の使用感はどうなのでしょうか?


 キッチンでの作業時に、体感で低いほうが使いやすいなと感じるのは包丁を引く時だけではないかと思います。


 特にかぼちゃや、さつま芋、魚を骨ごとぶつ切りにする時等、力のいる作業の時はお勧めの天板の高さの方が確かに使いやすいと感じます。


 しかしですね〜! 極論を言ってしまえばその時以外はワンサイズ上の高さの方が、実は平均的には使いやすい高さだと言えます。特に皿洗いをするシンクは腰の負担を如実に感じ取ることが出来るでしょう。(独断と偏見によります。でも皆さんも体感してみて!? そうすれば納得いくのではないかな!?)


 という理由で我が家も実家も、150cm台の奥様に最適な高さとして85cmの天板の高さになりました。


 これなら約170cmの父も私もそこまで負担なくキッチンでの作業が出来ます。


 さ・ら・に!


 前回のカタログの話に戻りますが、システムキッチンのランク低中高が有るとしたら、メーカーによっては、ランク中と高のみ高さを82.5cm等と刻んで注文することができたりします。


 でもその為にはランク低を諦めざるを得ません。


 しかし! あくまで予算に拘るのならば、半端な高さの注文は大工さんに注文してください!


 そうすれば低予算でキッチン下のみ、例えば2.5cm底上げして望み通りの高さを叶える事が可能になります。


 但し、あらかじめキッチンの品番を確定させてから図面を取り寄せて、幅木という一番下の部材の位置まで綿密に打ち合わせをしなければうまくいきませんのでご注意を!


 いずれ、もう一話システムキッチンで書きたいと思います。



 

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