ちょっと変わった大工の日常

🔨大木 げん

第1話 塩対応(料理)

 このエッセイがはじめての方は、はじめまして。そうでない方はいつもお世話になっております。


 キャッチコピーに書いてあるような住宅の裏話として、


 シックハウス症候群をテーマにした短編エッセイはこちらです。


『アレルギー体質の家族の為の家造り』


https://kakuyomu.jp/works/16817330669236786159


『続・アレルギー体質の家族の為の家造り』


https://kakuyomu.jp/works/16818023212490836508


 建設業界の中の人が語る、地震や減災をテーマにした短編エッセイはこちら


『地震に強い家ってどんな家!?』

https://kakuyomu.jp/works/16818023212172207110



 失敗した!

と、あとから思わないで済むように、家造りを考える時に、家を新築する前に読んでもらいたいと執筆致しました。よろしければご一読ください。

 

 ◇◇◇


 このエッセイは、なにげない大工、大木家族の日常を切り取ったお話です。近況ノートでは長すぎるかなと思った事を主に書いていきます。


 家造り三部作では書ききれなかった家造りの裏話も少しずつ書いていきます。


 建築業界の事・家造り・子育て・料理・家族のやり取り・薪ストーブの事・カクヨムについて思った事などを書いていく予定です。


 それでは第1話を始めましょう♪


 大木家は夫婦共働きの為、夕食の支度はお父さんとお母さんで先に家に帰ってきたほうが作る、というのが暗黙のルールになっています。


 お母さんが家に帰るまで待っていたら、お腹をすかせたひな鳥達が倒れてしまいますからね(時に私を含む)。


 お母さんが担当の時はほとんど肉料理になります。

 お父さんが担当の時は、大体が和食になります。


 子供達には、味噌汁と煮物と焼き魚しか作れない人と思われてます(>_<)


 違います。


ただ単に肉料理以外が食べたいからです。

焼き魚が好物なだけです。

自分が担当の時は、好きに作れますからね。

 

 むしろお母さん任せだと野菜不足になってキミタチ栄養が偏るよ?


お父さんの料理は半分が愛でできています(笑)

残り半分は自分の欲望w


 でも、人気が有るのは当然お母さんの料理の方です。


 まぁ、カレーとシチューくらいしか洋食を作った記憶も無いので半分は正解ですが。


 そんなこんなで、先日時間があったので奮起して『パエリア』なるものを生まれて初めて作りました。


 自分が食べたかったから。

後、南部鉄器の良い浅型鍋を手に入れたから、記念に初料理に使ってみたかった。


 ク○クパッドを見ながら順調に調理。

書いてある分量は米2合分。

 腹ペコ男子(時に私を含む)がいる我が家では到底足りないので全て倍量です。

 魚介は手抜きして冷凍のシーフードミックスにしました。


 調理中、ダシの効いた凄く良い匂いが漂ってきました!

 後はおこげを付けて完成!


 さぁ、おあがりよ!!


「うわぁ~、いい匂い!お父さんこういうのもの作れたんだね♪」


 そうだろうそうだろう、見直したか?

もっと褒めてくれてもいいんじゃよ。

たんとお食べ。


「いただきま~す」

パクっ


「うん、おいし・・・、うん、匂い・・は凄く美味しいね」


 すかさずフォローになってないフォローをしてくれる娘ちゃん。


 あれれ??

思ってたんと違う。


自分でもパクっ。


「これは!!」

芳潤ほうじゅんな海の香りが混然一体となって・・・たいして美味しくない。」


 おかしいな、ちゃんとレシピ通りに作ったんだけどな。

 そう思いながら、脳内にレシピを再構築するお父さん。


 実際にはスマホのクックパ○ドのレシピを再確認。

 A合ってる、B合ってる、C合ってる・・・

おかしいな、手順も分量も合ってるんだけどな。

 倍量になったりしたら、調味料の量に若干の変更が必要な事はわかっているけど、ここまで味気なくなるもんかな・・・


「あっ!これだ!」


 塩・・・適量


 なんだよ適量って!

適量の倍量なんて計算できねーよ!

ちゃんとグラムで書いといてくれよ。


 無言で塩を持ってきてパラパラと振りかけて食べてみると・・・今度こそ美味しくなりましたよ、皆さん。


 うん、お店で食べるのに近い味。



 何が言いたかったかというと、よく物語の中で

『貧乏だから塩がほとんど入っていない料理は、とてもまずい』

と表現されるけど、あれは本当だったなと。


 これだけダシが効いていても全く美味しく感じないのに、塩を振っただけで激変するとは・・・


 という物語に深みが出せるかもしれない、とりとめもないお話でした。


 1話完結のエッセイ多めで不定期に続きます。


 パエリアの画像です。


https://kakuyomu.jp/users/okigen/news/16818023213200189406




 ◇◇◇


 仕事中の失敗談から始まる、クスっと笑っていただきたい『危機一髪』なお話しはこちら。


短編エッセイ[リアルにタイムリープした!っと思った話]


『第1話 タイムリープ!』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669174733688/episodes/16817330669175155899


『第2話 異世界転性!』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669174733688/episodes/16817330669266930209







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