同級生30人全員を殺した日本の歴史史上最凶最悪の少年殺人鬼が、異世界の12歳に乗り移り、異世界を駆ける!

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第1話 エピーソード0 日本歴史上、最凶最悪の少年殺人鬼

 「判決を言い渡す。被告人笹野蔵 ゆうたに処刑を言い渡す」

 俺の後ろに座っている人達が、ざわついていた。


 (そうかぁ〜。俺は死刑になるのか〜)

 俺は、それから拘置所と呼ばれる場所に連れて行かれた。


 それからの日々は、退屈な毎日だった。何もかもが上の空だった。

 だけど、人を殺した日を思い出すだけで俺は、思い出し笑いをしてしまう。


 「クックック。クックック」

 「番号007892265番。今から刑を執行する外に出ろ」


 「もう順番がきたの??」


 俺は二人の男に身体を支えられて、牢屋から出された。

 「クックック! クックック!」

 「何を笑っているんだ?」


 番号を呼んだ人物が、俺に質問を投げかける。

 「いや〜。思い出し笑いだから気にしないで! それよりも早く連れて行ってよ」

 そのまま引きずられるようにとある部屋に案内入れられ、部屋にある椅子に座らせられた。


 「今日で最後だ。何か好きな物を食べられるが、何が食べたい?」

 「それってなんでもいいのか?」

 「できる限りの要望は聞き入れよう」


 「じゃあさ、女の子の目玉食べさせてよ! 年は12歳の。ねえおじさん、魚の目玉って食べたことある? あれって意外に美味しいよね。でも人間の目玉が一番美味しかったな〜。それも女の子のやつが! クックッククックック」


 「狂人が……そんなもの用意できる訳がないだろ!」

 「な〜んだ、嘘なんだ。じゃあいいや」


 いつも出されている食事をその部屋で食べ終え、何もない部屋で時間を過ごす。

 「そろそろ時間だ立て」

 俺は再び立たされ移動し、また違う部屋に通される。


 何もない部屋には、お坊さんと牧師のような人物が立っていた。

 「何か最後に言いたい事があれば、ここで私達が話を聞きましょう」

 「神様に懺悔したいことがあれば、今ここで話してください」


 「クックック! クックック!」

 「言いたいこと? あの日は最高に楽しかったんだよ! なあ知ってるか? 人間の首を深く切ると噴水みたいに血が溢れ出るんだよ。クラスの皆の血を飲んだけど皆の味が違うんだ! 男の血は濃くて、女の子の血は美味しかったな〜。担任が一番不味かった」


 「怯える悲鳴は、天使が吹くラッパのようだった! 心地よかった! 溢れ出す血の匂いと臓物の匂いはかぐわしかった。あんなに最高の一日はなかったよ。少年法で守られるはずだったのに俺は処刑になるんだろ? まあいいさ。じゃあ最後に神様に言っといてくれ! あの世で人を殺しても何も文句言ってくるんじゃねえぞ! って」


 「私から一つ質問してもいいか?」

 「なんでも答えてやるよ?」


 「私にもお前と同じ年齢の12歳の娘がいる。だから全く想像がつかない……どうしてそんな残虐に人間を殺せたんだ? 同じクラスで友達だったとまでは言わないが、毎日顔を合わせていた知り合いではあっただろ?」


 「どうしてかって? おじさん子供の頃、アリとか踏み潰したりした事無い?」

 「それ位……誰だってあるんじゃないのか?」


 「踏み潰す時躊躇したりした? 悪いなって思った事ある? それと同じ感覚だよ! ただ人間を殺したらこうなっただけさ」

 「もういい。分かった……」


 俺は、目隠しをされて頭から袋を被された。

 両脇の人に身体を支えられて足を進めていき、階段を上っていく。


 「も〜もたろうさん。ももたろうさん。お腰につけたきびだんご、ひとつ私にくださいな」

 「や〜りましょう。やりましょう。これから鬼の征伐に、ついていくならやりましょう」


 歌っていると首に縄のようなものが括られたのを感じた。

 「い〜きましょう。いきましょう。あなたについて、どこまでも〜。けらい――」



 「ん〜? あれ? なんで俺は生きてるんだ?」

 俺はぼんやりとした視界の中で、体を起こした。



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