プロローグ(初)
(家康様は秀頼様を討って、豊臣家を滅亡させる日は近いのでは…それでは姉上も…でも、家康様の嫡男、秀忠様には江が嫁いでいるし…)
常高院は、そう悩みながら、手紙を書いていた。
この常高院は、出家した浅井初の事である。
(戦なんてなければ、母上も、父上も…兄上も、義父上も、幸せに生きていただろうに…)
懐かしいと思いながら、姉へ送る手紙を書いていた常高院。
(前、姉上に手紙を出したけど、姉上の元に辿り着かなかったみたいだし…)
「平和な世は、あと何年後に来るのかしら…」
ぼそりと呟いた次の瞬間。
常高院は、突然倒れてしまった。
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