面倒事

@marude1123

面倒事

 ボクは面倒な事が嫌いだった・・・今は後悔している、それは数時間前の事だった。

 ボクは旅をしていた、そして泊まった素晴らしい旅館!自然に囲まれた、本当に素晴らしい旅館だ。

 そうして数時間前!その旅館から散歩に出た。周りは自然に囲まれた、天気も良くて、気持ちも良くて!随分と旅館から離れてしまった。そうして歩いていると、車が横転してそのすぐ側に佇んでいる人物がいた。顔!表情などはよく見えないが、多分男だ、慌てている様子はなく、困ったな!という感じだ。

 ボクは人物はドジっただけ、と判断した!だから、面倒事!しかも他人の面倒事!に巻き込まれるのは嫌だった、だからボクは気づかれないようにその場を離れようとした。

 そらたら!人物はボクの方を向いて手を上げて振ってきた、ボクも軽く手を上げ会釈して、その場を去ろうしたら、人物はボクに手を振りながら近づいてきた。

「ウソだろ!」と思わず口にした、ボクは何もできないよ勘弁してくれと思いながら、分からなかったフリをしながら早歩きになる!そして振り返る、なんと!人物はついてくる!

 ボクは走った、走りながら振り返る、あぁ、人物も走ってる!ボクを追いかけてくる、顔は見えない、表情も見えない!だけど怒ってる?

 もう振り返らずにボクは全力疾走している、そして、ボクは旅館に到着した。「もう知らない!知らない!」とぜーぜー言いながら多分口にした。

 息を整えたあと、自分が走ってきた道を見る、誰もいない!ホッとして自分の部屋に戻る、「ご用は旅館の人へどうぞ」と呟いて。

 そして数分前、旅館の風呂で誰かが話しているのを聞いた。

「大変だったよー」

「どうかしたの?」

「この旅館のすぐ近くでね、車が事故していたのをウチの子供が見つけてね」

「うん!それで?」

「行ってみたら、なんとピー助の車で!」

「えっ!!」

「それでな!見たらアレ、顔色がアレで」

「どうしたの?」

「救急車を呼んで、ピー助の家族にも電話して」

「ピー助どうなったの?」

「死んでたよ!」

「ウソだろー」

「それで大変だったよ警察にも色々聞かれて」

「死因は?」

「心筋梗塞らしい」ここまで聞いてボクは風呂から上がる

 そして今に至る、ボクの見た人物は?ボクを追いかけた人物? 誰だ? まてまて、風呂で聞いた事故とボクの見た事故は別なのかも!分からない、怖い!あぁ、あの時面倒がらずに人物と接触していれば!怖いボクは呪われた?

 証明のできない謎を残してボクは旅館を去る!ボクはもう二度と振り返る事はしたくない


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