不徳な貴方へ

鹿目 執和

詩。

満たされていた愛は

からっぽになってしまった

私は罪を犯したから

その代償として


この人生が過ちだったと誰が言った?

僕に出来ることは

たった一つしかない

その答えを探し

そして見つけたんだ

冷めきっていた

僕の心を 暖かく包み込んでくれた

感謝の想いを君へ 伝えよう

あなたは 僕が守りたいと思った人

僕に生きる意味を教えてくれた人

あなたが幸せを願うなら

苦尽甘来は訪れるんだ

あなたの心が折れて

汚されてしまう前に

血反吐を吐くほど 僕は抗う



この世に正解なんて あるものか

嘘と欲望に塗れた薄汚い大人たちよ

僕たちを責めることなんて

誰にも出来やしない

残酷な現実に打ちのめされた満身創痍な僕を 優しく包み込んでくれた あなたへ

僕の決意を伝えよう

あなたが生きる屍になったとしても

奸邪も贖罪も一緒に背負うよ

過去も未来も 全てを受け入れるのさ

あなたが救済を求めるのなら

僕はあなたの霖雨創生になろう

過ぎ去った日々が腐敗して

鎖に繋がれた 記憶たちが解けていく

苦しい 辛い 脆弱な心は 殺しさるのさ

今度は あなたを 僕が 助ける番だ



私が


懺悔をしなかったことを 神様は きっと 許してくれない

(神様が許さなくても 僕は許すよ)


漆黒と共に悪魔たちが 僕たちを追ってくる

不平不満を吐き出して 行く先を阻ばないでくれ


正しさなんて

愚かさなんて

あなたのためなら 全て捨ててやるよ



この 命を投げ捨て 愛する人を

守り抜く強さを

理とはなんなのか 真実を見抜く力を

擦り減った代償を取り戻す時を

あなたと共に生きたいと 僕は切に願う


生まれた環境に想いを馳せて

傷つきすぎた身体を脱ぎ捨てて

残された天命をかけて

凡ゆるものを犠牲にして


殺してきた人達よりも

生きてより多くの人達を救えば

愛は きっと 満ちるだろう

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