第二章 新たな大地にイキリ散らしを求めて
第一話 さて、新天地を目指す!新たなイキリ散らしを探しに!
さてはて、私はつまらなくなった。
私の居た国はその大陸で英雄扱いされたさね。
まあ仕方ないか、前回の戦いは表向きやっているのは、救済だったからな。
国から見ればね、だから私とカオスは旅にでた。
ああ、旅の理由は他国偵察してきます。
それでいいさね、ま、抵抗しても私の魔法でほほいのほい。
この大陸での覇権は、今まで居た国になるだろう。
まあ、大陸統一みたいな? だから私は考えたのが他の大陸に行く事。
やはり一つの勢力を拡大させるのは、ダメだね。
イキリ散らしする国が少なくなる、この方法は駄目だ。
次はうまくやろう。
んでカオスは、物凄くストレスが溜まっているらしい。
まあこいつは、イキリ散らしをしている奴を、イキリ散らしたいからな。
今のコイツの状況を簡単に言うなら……
好きなジャンルの料理なのに、カテゴリーが違う?
プレゼントされた、携帯ゲーム機の色が違うから不機嫌。
まあそんなニュアンスさね。
はぁ……とりあえず、この大陸では手伝ってもらったんだ。
しばらくはカオスの、イキリ散らしをイキリ散らすを手伝うか。
巡り巡って、私好みの標的がくるだろうさね。
てな訳で私達は港町に居る、別の大陸に行くなら転移魔法でいけるんだが。
カオスがな? 何かよくわからない事を言ってるんだよ。
『セイント! 異世界転生ってのは船旅で、イキリ散らし野郎共に会うんだ!』
……お前、自分の世界で流行っている異世界転生系を読み過ぎだ。
それは創作物で……と言いたいが、現実は小説より奇さね。
そんな訳で港町を歩いている訳なんだが。
いや、何で裏路地っぽい所を選んでいるんだよ。
「なあカオス、何で裏路地歩いてるんだよ」
「そりゃお前、イキリ散らす人達に会えるかもしれないだろ?」
「お前、そこまでストレスが溜まっていたのか」
何つーか、偏食過ぎて飢餓になっているみたいな?
はぁ……落ち着い――
「きゃーーーーー!」
お? なんだなんだ? 絹を引き裂い――
「これはフラグだ! よし! 見に行こうかセイント!」
「いやいやいや、助けなさいよ」
「大丈夫! 俺のイキリ散らしセンサーが反応している!」
「なじゃそりゃ」
「あ! すまん! 魔法で姿と声を消してくれ!」
「ああ……はいはい」
子供みたいにはしゃいでいるな。
はぁ……私が助け出そうとすると、多分キレるな、コイツ。
まあ、成り行きを見届けるか。
で、説明は……する必要無いな。
奴隷っぽい女の子が、男達に囲まれている。
「げへへへへ! 奴隷の分際で俺達から逃げられると思ったか!?」
「ひゃっひゃっひゃっ!」
「だ、だれか!」
うわぁ……よくあるテンプレじゃないか、逃げ出したのか知らんけど。
創作物だと、この後奴隷制度に、どうのこうのいう奴出で来るんだよな。
だからここは異世界で、元居た世界の常識持ち込まないでくれよ。
「よし! さあこい転生者か転移者!」
コイツもコイツで……まあいいか、本当に危なく――
「待て! その子を離せ!」
ああ……本当に出た――
「異世界転生か転移者きたーーーーーー!」
「なあ、お前、異世界転生とか転移者嫌いじゃないのか?」
「え? イキリ散らしる奴が嫌いなだけだ」
「えぇ……奴隷制度で絶対イキリ散らすだろ」
「ああ……んん……今回は見逃してやろう」
「……お前そこまでストレスが」
いや、まあいいけどさ。
とりあえずこの茶番を見ておくか。
はぁ……ま、こういうのもいいだろうさね。
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