第5-3話:彼の思いvs親の思い

『客室に連れてったわよ。』


『ありがとう。』


『で、用件は。』


始まるっぽいよ。


『そろそろ俺も成人になる。』


『まぁ、あと3年なんてあっという間だしね。』


『そうだな。』


ここの成人は何歳設定なの?


「作者さん、知らないの?」


まぁ、作者でも知らないことはあります。


『俺は、父さんや母さんを超えた人物になりたいんだ。』


『なるほど。』


『あら、うれしいわね。』


「ひゅーひゅー。」


何それ、燐無さん。


『『で?』』


『え?』


『だからなんだ?』


『だからどうしたいの?』


・・・面倒な事になってそう。さすがは、区のトップチームだわ。


『・・・。』


『まさか何も考えてない訳?』


『そんな訳じゃ、』


『じゃあ、言ってみろ。』


『・・・人助けとか。・・・あっ、文具連合王国の各地を視察!』


「これって、通行人だよね?あのインテリだよね?」


『何を言ってるんだ、者男。』


『何?その一貫性のない計画は。』


・・・者男が。こてんパンにされている。


『もう少し、まともな計画が出来てから出直しなさい。』


『話はこれで終わりだ。疲れているだろうし、夜まで寝ておけ。』


『・・・そうしておく。』


「何か通行人、マイ文具握りしめてそう。」


うん。そんな光景が浮かんでくる。


『お客さん達、こっちに来ていいわよ。・・・細工するくらいなら、リビングに居ればよかったのに。』


「・・・!」


バレてる・・・。


『まぁ、今回は見逃してあげるわ。』


中々にヤベーイ家族だな。父が区長、母がMONOの責任者。


「ともかく、あっち行こ。」


そーだね。と言い、廊下を歩いていると・・・。


「あ、通行人。」


「・・・作者、声全部聞こえてたぞ。」


はうっ。

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