第12話 ~禁断の果実~
今日は朝からボーッとしてる。寝すぎたか?そう思い学校に行く。
クラスに着くと柏が待っていた。
「明日集会でみんなで走るんですけど良かったら来ませんか?」
「明日はいいわ~、ジムでも行って体動かしたら夜グッタリだしな」
俺はNoといえる時にはNoと言える人間なのだ。
「そうですかそれは残念です。今週逃すとGWに入って走れなくなりますんで」
「大人しくしてるのも有りじゃないか?せいぜいデート楽しむがいい」
「本家に帰らなくちゃいけなくてGWはいないんですよ」
「裕子が寂しがるな」
「お暇でしたら裕子の遊び相手になってやって下さい」
「いいのか?」
「尾崎さんの事、信用してますから。1度は裕子も好きになった尾崎さんと一緒に居るの楽しいでしょうし。ストレス発散にもなりますしね」
どうやら柏は全面的に俺に信用を寄せてるらしい。
「ペンの利益がまた上がってるぞ、ちょっと待て」
すると財布から3万円を取り出し柏にやった。
「ありがとうございます!」
すると一礼してクラスに戻って行った。
佐伯が近づいてくる。
「柏さんとほんと仲いいね。毎日のように来てるじゃん」
「別に会いたくて会ってるわけじゃないんだけどね。さぁ中古車雑誌でも観るか。そのまえにっと・・・・・・」
佐伯にもペンの利益を渡しておくか。
1万円手渡す。佐伯は喜んでお礼を言ってきた。
まだまだ頑張るっといい張り切っていた。
ホームルームが始まる。
今日は1時限目もそのままホームルームの続きだった。
席替えをしろと先生が言ってきた。
俺が教壇に立って、「目が悪い奴は前に集中させてあとはクジで決める。何か意見のあるやつはいるか?」
どうやら誰もいないようだ。
目の悪い奴を先に教壇付近の机に割り振った。
クジを作ってゆく。副委員長のあゆも手伝わせて。
「最初は俺からな」そして箱の中にクジを入れた。
折り目をつけてあるクジを引いた。目印を付けておいたのだ。
窓際後方2番目というなかなかのポジションを獲得した。
順番にクジを引いてゆく。
全員渡ったところで荷物を持って大移動だ。
「あれ、あゆなにやってんの?」俺がそう言うと、「あたし窓際の一番後ろだったのよ」という。
なんという偶然だ。俺はインチキしたがあゆは窓際後方を引き当てたのか。
まさか?コイツもズルしてないだろうな。そう疑った。
そして各委員から色々報告があった。んが今の俺には関係ない。
俺はまた教壇に立つと。「今後近くの奴とも仲良くするように。モメ事が起これば俺に言って来い」そういうとチャイムが鳴った。
俺は席につき、あゆも俺の後ろの席についた。まさかとは思うが聞いてみる。
「お前インチキしたろ。窓際最後方を狙ってたんじゃないのか?」
「フフン!副委員長の特権よ。」
やはりズルをしてたのか。
「真吾もズルしたでしょう?分かってるんだからね。不自然に折り目の付いた紙取ってたもん」
バレてたのか。勘が鋭い女だ。
そう話してると女子のグループがあゆの所に近づいてきた。
「絶好のポジションだね。授業さぼってても気づかれないじゃん」
あゆは反論する。
「あたしこれでも授業は真面目に聞いてるんだからね」
「尾崎君の後ろなんて災難ね」
「まぁクジで決めたんだから仕方ないわ」
あゆが白々しくそう言う。ズルしたくせに・・・・・・
2時間目からは爆睡だった。
3時間目あゆがペンで突いて来る。
「んぁ?何か用?」俺がそう言うと。
「授業真面目に聞きなさいよ。先生にも目付けられてるわよ」
「あゆがノート貸してくれればそれでいい。んじゃおやすみ」
そう言ってまた俺は眠りに落ちてゆく。
11時50分に目が覚める。
毎日の習慣となっているのだろう。大体同じ時間に目が覚める。
ボーッと授業を聞き流しているとチャイムが鳴った。
早速弁当を食べようしたがあゆの周りに女子グループが出来て妙に弁当を食いづらい。
俺の前の席の奴はどっかいった。
佐伯が弁当をもってやってくる。
「尾崎君一緒に弁当食べよ」
そう言って佐伯と一緒に弁当を食ってた。食べ終わって雑談をしてると、裕子がやってきた。
「おぅ、今日はどうした?」
「明日の約束覚えてる?」と裕子は言ってきた。
「何かあったっけ?」俺は忘れていた。
「土曜に正樹が集会でいないから尾崎君の家に行くって言ったじゃん」
そうだ思い出した。そんな事言ってたっけな。すっかり忘れてた。
突然あゆが口を挟んできた。
「真吾の家に遊びにいくですって? あんた彼氏がいるんじゃないの? 浮気するつもり?」
「お友達として行くのよ? 何か文句でもあるの? 部外者の子ギャルちゃん?」
「あんたと話してるとイライラするわ。なるべく真吾の側に来ないでくれる?」
あゆは言い返した。
「そんなのあたしの自由でしょ? それとも真吾に興味でもあるの?ん~?」
裕子はさらに挑発した。
「別にあんたに関係ないでしょ」
どうやら2人の相性は悪いらしい。
俺は静かにあゆに向かって言った。
「先輩なんだぞ、その口の聞き方はなんだ」
「こんなクソビッチ先輩だと思った事は無いわ。」
なんて口の悪い奴だ。
アメリカだったら今頃大喧嘩だぞ。
「ま~子ギャルちゃんはほっといて話しましょ」
そう言って裕子と雑談した。
「明日19時に行ってもいい?」
「その時間だったら家に居るよ。他2名もまだ居そうだけど」
「じゃあ19時位に行くね♪」
「あんたね~クソビッチ。彼氏が居るのに真吾の家行っていいと思うわけ?柏にいいつけるわよ」
「どうぞ言ってちょうだい。正樹だってこの事は知ってるわ」
そう言うとあゆが黙った。
そして裕子がクラスに戻って行った。
「なあ、あゆ?お前俺の事好きなのか?」
不意に聞いてみる。故意は無い。
あゆは顔を赤らめて、「そんなわけないでしょ。このおんなったらしが。」
「おんなったらしはねーだろ。裕子と俺は数少ない友達なんだから。」
するとあゆが小声で「もっとあたしを見てよねバカ・・・・・・」
「ん?何か言ったか?」と俺が問いかける。
「なんでもないわよ、このバカピンク!」
なぜ怒られなくちゃならんのだ。俺は不思議に思い佐伯と喋り始めた。
そして午後の授業を受ける。
放課後になり、あゆにノートを借りる。
「毎回ノート借りる位だったらあんた起きてたら?」
「授業なんて眠くなるんだよ。それじゃなくても夜遅いんだし」
15分位眺めた後あゆにノートを返す。
あゆの頭を軽くポンポン叩き、「毎日ありがとうな。席が近くになったおかげでノートを取りに来る手間も省けたよ」
あゆは顔を赤らめて「ノートくらいいつでも貸してあげるわよ。午後の授業はちゃんと受けるのね。あんた大きいから黒板が見えにくくて邪魔なのよ」
「だから午前中寝ててやってるんじゃないか。ありがたく思いたまえ。」
「そう言う事言ってるんじゃなくて・・・・・・もういい」
帰り際に男子グループに呼び止められた。
「尾崎君あゆちゃんと仲良さそうだけど付き合ってるの?」
「まさか~あんなジャジャ馬と付き合うわけないじゃん」
「そんなんだ良かった、実はあゆちゃんに告白しようと思ってね」
「たぶん振られるぞ。心の傷が深くならないように忠告だけはしといてやる」
「やってみなくちゃ分からないじゃん」
「それが分かるんだよ。お前等普通じゃん。あゆは普通の男じゃダメなんだ」
「これから告白してくる。じゃあねえ、尾崎君」
そう言って男子グループはあゆの所に向かって行った。
別に結果なんて知りたくもない。そう思って学校を後にした。
家に帰ると原と真也は来てない様だった。
そういえばデートっつってたっけ。
俺は着替えてベッドに転がると寝てしまった。
母が起こしにきてくれる。気が付いたら18時だ。
俺はボーッとしながら夕食を食べてると。「真吾しっかり食べなさい」と母に怒られた。
ちょっと体でも動かすか。そう思いスエットに着替えるとランニングに出かけた。
1時間ぐらい走ってただろうか。汗まみれだ。これでまた夜寝れるだろう。
そう思って家に帰った。
シャワーを浴びて、大学入試の問題集を解く。
大学入試の問題集も簡単なのだが暇つぶしだ。
そうして問題集を解いて飽きたらTVを観る。
あっという間に24時だ。
もう寝よ。そう思ってベッドに潜り込んだ。
ランニングの疲れもあってか良く眠れた。
土曜日またしても朝に目覚ましが鳴る。止めて壁に叩き付けると二度寝した。
起きると朝10時だ。この身体はよく眠れる。前の身体はストレスと残業続きで睡眠薬を飲まないと寝れない身体だった。
リビングに行き「母さん朝ごはん」というと、「もう10時よ。休みの日でもシャキッとしなさい」そういい朝ごはんを作ってくれた。
美味しくいただくと着替えてジムに向かった。
「コーチおはようございます」
「おぅ尾崎今日は早いな」
「やる事が無くって来ちゃいました」
俺は準備運動をしてサンドバッグを叩き始めた。
するとコーチがやってきて、「せっかくの土曜で人数もいるしスパーリングでもやってみないか?」そう提案してきた。
「いいですよ」そういうと実習生を何人か連れてきて勝ち抜き戦だ。といい順番にスパーリングをしていった。結果どいつもこいつも1RでKOだった。
「尾崎強くなったな。プロでチャンプも夢じゃないぞ」コーチが言ってきた。
「素人相手なら多分負けませんよ。何人連れてきても同じです」
そうして俺はシャドーボクシングを始めた。
昼になった。コーチが近寄ってくる。
「尾崎ぃ、たまには飯でも食いにいかないか?奢ってやるぞ」
「じゃあお言葉に甘えて」
そういうと近くの喫茶店に行った。
俺とコーチはオムライスを注文した。
待ってる間コーチが俺に話し掛けてくる。プロにならないかと永延と言ってくるのだ。俺はサラリーマンか国家公務員になると何度も伝えた。
小柳はバイト生活で生計を立ててるらしい。
俺はそんな生活は嫌だといい、誘ってるコーチにプロのライセンスは取ってもいいがプロで食っていく気はないと説明した。
そして昼食を済ますとジムに戻ってくる。
昼からは小柳も来ている。とりあえず挨拶だけしてサンドバッグを叩き続けた。
そして腹筋、腕立て、縄跳びいつものトレーニングメニューをこなす。
すると小柳がスパーリングを申し出てきた。
俺は快く承諾するとリングに上がった。
「今日は負けないよ、尾崎君」
「さぁどうでしょうね」
そう言ってゴングが鳴った。
1Rで小柳を3回KOしてTKOで勝った。
小柳は悔しそうに言った。
「まだまだ尾崎君には勝てないな。手も足も出ないよ。こんなことじゃチャンプは遠いかな」
「ライトフライなら頑張ればテッペン獲れるんじゃないですか?階級上げると辛そうですが」そう言った。
「トレーニングと減量頑張るよ」
「応援してます頑張って下さい」そういうとグローブを外し握手した。
「それにしても尾崎君強いね。まだ高校1年生なんでしょ?」
「そうですよ。まだ入学したばかりです」
「18歳になるころにはかなり強くなってるんじゃない?」
「そんな事ありませんよ。階級は多分変わりませんから」
そんな雑談をしていた。
「俺もバイトとボクシングで毎日結構きついんだ~」
「そりゃそうですよ。チャンプで防衛できるまでの辛抱ですよ」
そう言って勇気づけた。
そうして俺はトレーニングに戻る。
日が暮れてきた、そういえば今日は裕子が来るんだっけか。
そう思いコーチに挨拶をしジムを後にして家に着いた。
「おかえり~遅かったね」
特攻服の原と真也が来ている。
「俺シャワー浴びてくるから待ってて」
「は~い」2人の返事が聞こえる。
そうしてシャワーから出ると髪の毛をセットして部屋に戻った。
「バッチリ決めてどうしたん?」
真也が聞いて来た。
「今日裕子が来るんでね。身だしなみだよ」
「あの綺麗な人また来るんだ。いいな~。」
「お前等も20時位までいるんだろ?会えるよ」
そう伝えると2人は喜んだ。
「そういえば昨日のデートどうなったん?家に来なかったけど」
「フフフ・・・・・・襲ってやったさ。」
原が意味ありげな笑顔でそう言った。
「最初は入らなくて参ったけど頑張ったよ」
「真也も?」
「俺も襲ったよ。気持ちよかった~。アレはクセになる」
そういうと2人は余韻に浸っていた。
「よかったな童貞卒業できて」
2人はお互いの感想を聞きあっている。
俺には縁の無い話だ。前の世界で童貞は卒業してるし。
「真吾も小谷さん襲えば?」
原が言ってくる。
「裕子は今柏と付き合ってるんだよ」
「え~勿体無い。じゃあなんで真吾のうち来るの?」
真也が尋ねてきた。
「柏が今日集会で裕子はお留守番なんだ。だからうちに遊びに来るんだよ」
「柏さんは知ってるの?」
原が尋ねてきた。
「もちろん知ってるよ。じゃなきゃ浮気じゃん」
へ~っとしたような顔を2人はしている。
俺は2人を晩飯に誘った。そしてリビングに移動して3人で晩飯を食った。
母が「原君と向井君暴走族に入ってるの? 危ない事しちゃダメよ」そう言ってくる。
「は~い。」2人が返事すると黙々と飯を食べ続けた。
そして部屋に戻ると、もうすぐ19時だ。
外からV8サウンドが聞こえる。
外に出てみると裕子は柏をアシ代わりに使っていたようだった。
「尾崎さん裕子の事よろしく頼みます。24時には迎えに来れるので」
「わかったよ。集会だが警察には気をつけろよ」
「はい。俺はいったん家に戻って用意しますのでよろしくお願いします」
そう言って柏は帰って行った。
裕子を部屋に入れると原と真也が待ってましたと思うように頭を下げる。
「原君・・・・・・と向井君だっけ?また会ったね。よろしくね」
「こ・・・・・・こちらこそお邪魔してスミマセン」
原が上ずったような声で言った。
真也も緊張してるようだった。
「ま~時間までまだあるしまた4人でトランプでもしようぜ」
そう言って大富豪を始めた。
特殊な配り方で毎回俺にJOKERが来るように仕込んである。
結果ずっと大富豪のままだった。
裕子は富豪、真也は貧民、原は大貧民のまま動く事は無かった。
そして20時になると原と真也が「そろそろ時間だな」といい出る用意をする。
「原君と向井君は
「またね♪」というと「また一緒に遊びましょう」そう真也が言って出て行った。
「2人きりになったね。何かしようか?」裕子が言ってくる。
「じゃあゲームでもする?」俺がそう答えると。
「エッチぃ事。しよ」
裕子が誘ってくる。
「いやいやお前柏の彼女だし、手出しはできねえよ。俺そんな軽くねえし」
「ねぇ、あたし1回もしたことないの。初めては真吾がいいな~」
そう言って俺の腕を胸に押し当ててくる。
変な空気が流れ始めている。
「初めてって、それなら尚の事好きな男とヤッた方がいいんじゃないのか?」
「あたし真吾の事が今でも好き」
そう言って顔を近づけてきた。
俺は硬直して何も出来なかった。
そしてキスをした。
「もう1回」裕子はそう言って何度も唇を合わせてくる。
「あたし真吾の事が好き」
「俺も裕子が好きだ。」
そう言われて流れで言ってしまった。
裕子が服を脱ぎ始める。
「恥ずかしけど観てて」そういうと裕子は裸になった。
「真吾も脱いでよ」そう言って俺は服を脱がされた。
え~い、こうなったら知らん。いくとこまでいっちゃる。そう思うと裕子が言ってくる。
「凄い筋肉ね」そうして俺の身体を触ってくる。
俺も裕子の胸を揉んだ。
そしてやってしまった。
「初めてが真吾で良かった。好きよ。ずっと好き」
「柏の彼女になってからも裕子が好きだよ」
「ありがとう。嬉しいわ」
そしてまた唇を重ねる。
裕子は俺の腕で寝始めた。可愛い顔だな。俺の彼女にしたい。
心底そう思った。
ふとあゆの顔が頭に浮かんだ。
なぜあゆを思い浮かべたのだろう。よく分からない。
俺は裕子にそっと毛布を掛けるとずっと寝顔を見てた。
そして23時30分裕子を起こす。
「ゴメン寝ちゃってた。真吾の腕枕だと安心して寝れるんだ」
「今回限りだぞ。もうしないからな。柏に申し訳が立たないし」
「うん、分かった。真吾にあまり迷惑かけたくないしね」
そうして裕子は服を着た。俺も服を着る。
「そのままパンツ履いていいのか血ぃつくぞ?」
「大丈夫、生理用のナプキン持ってるから。それにしても凄い身体してるのね。部活に入ってないけど何か隠れてスポーツでもやってるの?」
「あぁ、ボクシングを少々ね」
「なるほど~、で、あんな凄い身体してたのね。あたしだけしか知らない真吾の秘密♪服着てたらわからないよね~」
「まぁね。普段シャワー入るとき位しか脱がないからね」
「じゃあ夜はパジャマ着て寝るの?」
「そうだよ。ホラ、そこにあるだろう」
「可愛いぃ♪パジャマ着てる姿も見たいな~」
「機会があったらな。ってかお泊りに来るつもりか!」
「テヘッ♪」
可愛い、柏の彼女じゃなかったら俺の彼女にしてもいいくらいだ。しかし、
V8サウンドが聞こえてきた。そろそろ柏が迎えに来たか。
柏を俺の部屋に呼ぶ。
「迷惑かけてすみません。集会には女厳禁なもんで」
なんだか傷だらけの柏が言ってきた。
「いいよいいよ。楽しく過せたし。裕子なんて寝てたしな」
「今後も集会の時、裕子を預けるかもしれません。ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いします。もちろん尾崎さんも集会に参加してくれたら嬉しいですが」
「ヒマがあったら顔出してやるよ」
そう言うと裕子が、「あたしヒマになるじゃ~ん。正樹もっと構ってよ。じゃないと真吾に浮気するからね」
もう浮気したのだが・・・・・・しかも処女まで奪って、と喉まで出掛かっていたがなんとか止めた。
「裕子とはなるべく一緒にいるようにするよ。だから機嫌直せって。な?」
柏は裕子に頭が上がらないようだった。
「じゃあこの辺で失礼します。もう尾崎さんも眠いでしょう。スミマセン」
柏がそう言うと裕子が耳元で囁く「今日は楽しかったよ。またキスしよ♪」
懲りない奴だ。浮気するなと言ってやったつもりだが。
そうして2人は帰って行った。
はぁ今日は大変な1日だった。まさか裕子が誘ってくるとはな。見た目通り大胆な奴だ。でも悪い気はしなかったな。
もう24時過ぎだ。寝よう。
そう思って電気を消そうとしたところ原と真也が入ってきた。
「真吾ヤバイよ」
そう原が言っていた。
その後の言葉の真意は俺は知るはずもなかった。
Coming soon!!
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