第8話 天秤のバランス

街をぶらぶら歩いていると、めちゃくちゃ怪しい雑貨店があった。

暇だし楽しそうなので、中に入ってみる。

そこに・・・

一個の天秤があった。

「おやおや、それが気になるのかい?」

「おうわっ!」

「驚かせてしまったかい?ごめんねぇ。それは、自分の気持ちを図る天秤。あんた、自分の気持とかぞく、どっちを大切にしようか悩んでいるんだろう?」

「っっっっっっっっ!?どうしてそれを?」

「まぁまぁ、これを買った行きなされ。きっと今のあんたに必要なものとなるよぉ」

ということで、買って帰った俺。

値段も手頃だったし。

同じ値段で、きない服を買うよりかは、この怪しい商品に金をかけてもいいかなぁとおもったのだ。

帰ったあと。

使い方は、胸に手を当てて深呼吸し、何かをつかむような手の形で胸から手を離す・・・だったか。

早速、それをやってみた。すると・・・

「!!!!!!!!!!!」

オレンジ色に光る、丸い何かが出てきた。

見ると、家族への気持ちと書いてあった。

そして、もう一回・・・

今度は、紫色にくすんだ色の丸いものが出てきた。

「気持ちの明るさによって、いろもかわるのか・・・?」

そして、天秤に載せると。

「家族への気持ち」のほうが、明らかに重かった。

じゃぁ・・・俺は・・・

「復讐をやめて、みんなを大切にすると、ここに誓う!」

復讐が、とてもとても名残惜しかったが。

気持ちの重さに従って、復讐をやめることにしようと、俺はきめた。

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