わだかまり
那須茄子
あの人は、
もう、そろそろ終わり時を迎えた今日一日。
あの人をふと思い出す。
笑っていたことの方が、多かった一日だったと思うけど。あの人も同じ風に想っててくれているかな? そうだといいな。
過ぎる時間に刻一刻と呑み込まれ中。
もう一度だけ会いたい気持ちが、終わりかけた今日一日の最期に。また、強く溢れてドキドキが鳴り止まなくなる。
一人時間は悲しいほど長くて、あの人と隣にいる時間は悲しいほど短い。
優柔不断な私は、小さいものが指の隙間をすり抜けたような錯覚に脅されるの。
もっと言葉に、もっと仕草に、出していきたい。はっきり伝えきれていない「好き」を。
あの人をふと思い出す度に。
後ろ髪を引くような、わだかまりを感じてる。
わだかまり 那須茄子 @gggggggggg900
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます