第十九話 カロリーネ政治に乗り出す

 アルタクス様のお手伝いをすると言ったって、私は政治についてはほとんど何も知りません。帝国の事については図書室で読んだ本やアルタクス様とのお話でそこそこは知っていると思いますけど、細かい話をされたらお手上げです。


 ですので私はまぁ、アルタクス様に上がって来る報告を一応受けて、取り次ぐだけでいいのかな、と思っていました。そのために皇妃の威光がいるのかと。最初は本当にそう思っていたのです。


 しかしながら、話はそう簡単に進みませんでした。私がアルタクス様の職務を代行する事に、各方面から強い反発が起こったからです。


 考えてみれば分かりますが、つい先日までハーレムのシャーレ、つまり女奴隷であった私が、皇帝陛下と結婚して皇妃になったから、今日から私は貴方達よりも偉いんですよ、と言ったって、納得しかねる大臣や貴族はそれはいるわけですよ。


 ですから私がアルタクス様の代理として皇帝の椅子に座り、大臣からの奏上を受けるようになると、大臣達は強く反発しましたね。


 そもそもこれまで何百年も皇妃は帝国にはいませんでした。ですから皇妃がどんな存在なのか、実は定まっていなかったのです。それなのに私は皇帝陛下の代理として大臣に相対しました。皇妃というのはそんなに偉いのか? この間まで女奴隷だったくせに? と疑問に思われても当然でしょう。


 帝国では女性にも相続権も財産権もありますから、女性の地位はそう低くはありません。しかしながら女性の役割は家の事を取り仕切る事だと、一般的には思われています。外に出て働くことは男の仕事なのです。特に政治軍事に女性が関わった事など遡っても類例がないのだそうですね。


 もちろん、大臣は皇帝の命令に絶対服従であり、アルタクス様が私を代理と認めたなら、大臣達も認めるしかありません。しかしながら、内心では大いに不満だったのでしょう。その不満は色々な嫌がらせになって私へ向いてくる事になります。


 書類の文章をわざと難解に書いてくるなんてのは序の口でしたね。色んな数字が並んでいたって私には何のことやら分かりません。そうしておいて書類に「今すぐ皇妃様の決済が欲しい」とか書いてあるわけです。分からないことを私に決済させ、後で間違いや不備を指摘するつもりなのでしょう。


 書類をわざわざ古典語で書いてくる大臣もいましたね。古典語は通常はあまり使われない言葉です。普通、シャーレは帝国語しか習いませんから、私には読めないと思ったのでしょう。


 他にも書類にわざと間違いを記す者もいましたね。地名や人名が間違っていたり、補修すべき街道が違う地方の道路になっている場合もありました。無茶苦茶な条件を記している場合もありましたよ。施行の日付が十年前になっているとか。


 嫌がらせ以外の何物でもありません。大臣達は何がしたいのかと言いますと、そういう書類を私が確認や決済が出来なければ、それを理由に私を皇帝陛下の代理として不適格であると皇帝陛下に訴えるつもりなのです。職務の遂行に差し障りがある。皇妃様ではこれこの通り対応出来ていないではないですか、という正当な理由があれば、いくら私を寵愛するアルタクス様でも庇いきれないと考えたのでしょう。


 気持ちは分かりますけどね。大臣は直接皇帝陛下に奏上出来る権限があるからこそ大臣なのです。それが皇妃とはいえ代理にしか会えないとなれば、大臣の権威が損なわれると考えてもおかしくはありません。


 ただ、私がアルタクス様のお仕事を代行することで、彼に余裕が出来て、これまでは出来なかった帝都の視察ですとか軍隊の閲兵ですとかが出来るようになっている事も分かって欲しいものなのですけどね。アルタクス様は前々からそういうお仕事をしたがっていて、私のおかげでそういう事をする余裕が出来たと喜んでいらっしゃるのです。


 ですから私としては、大臣達に皇妃である私を認めてもらわねばなりませんでした。そうしなければアルタクス様にご迷惑を掛けてしまう事になります。


 ……いえ、そうですね。そういう言い方ですと私らしくありませんね。


 そうです「認めてもらう」ではなく「認めさせる」でしょう。私は大臣達に、私が皇妃であり彼らの上位者である事を思い知らせる事を決意致しました。


  ◇◇◇


 ある時、簡単な案件をわざと難解な書類として提出してきた大臣がいました。末尾に「緊急。すぐに決済いただきたい」と書いてありました。正確なところは良く分かりませんが、それほど急ぎの案件だとも思われないのですが。


 まぁ、急ぎだろうとなんだろうと関係ありません。


 私は大臣を見下ろしながら、あっさりと手を上から下にピッと振りました。大臣が驚愕します。


 この手文字は「却下」を表します。つまり私はこの案件を通さなかったのです。大臣は慌てていますが、私はテーブルに書類を載せると、ペンで書類に大きなバツを付けて宦官に渡しました。


 宦官は大臣に書類を押し付けて部屋から追い出しました。沈黙が尊ばれるこの部屋では抗議の声を上げることも出来ません。私はセイセイとした気分で次の大臣を呼ばせました。


 このように、私は私には分からないものは全部自信をもって却下しました。大臣が持ってくるような案件は、国家として重大なものである事が多いです。長い時間を掛けて官僚達が検討して準備をして、その最終的な許可を皇帝が出す事によって施行されるのです。それをその最終段階で却下されてはたまらないでしょう。


 却下された大臣は後日アルタクス様に抗議したそうですね。しかしアルタクス様は大臣達に「皇妃が却下したものは私にも覆せぬ。もう一度皇妃に伺いを立てるように」と言って大臣達を唖然とさせました。


 私は書類が解り難ければ却下し、私の知らない事であれば却下しましたから、大臣の元には実行出来ない案件がどんどん溜まって行くことになります。大臣達は困り果てたでしょうね。


 その代わり、私は内廷にある相談室という部屋で(ここでは声を出しても良いのだそうです)大臣達から案件についての説明を受ける時間を設けました。時には大臣以外の官僚の説明が必要な場合もありましたから、その場合は外廷まで出掛けましたよ。


 大臣達は案件を通すために必死で私に理解させようと説明してくれるようになりました。私はそれに納得すれば、次の奏上の機会にはちゃんと承認のサインをしましたよ。


 書類を古典語で書いてきた大臣には、私は神聖語で返事を書いてあげました。私は古典語も神聖語も読めるし書けますからね。神聖語はあんまり読み書きできる者はいないと思います。その大臣も困ったと思いますよ。


 わざと誤りを書いてきた者には、書類不備を指摘して却下した挙句に、大臣を戒告して罰金を課しました。ミスなのですから当然ですね。まさかワザとやったとは言えない大臣達は処分を受け入れるしかありませんでしたよ。


 そんな感じで私は大臣達の嫌がらせの悉くを一蹴しました。内廷が沈黙を尊ぶため、大臣達がくどくど言い訳をするのを聞かないで済んだのは幸いでした。私は言い訳が嫌いですからね。


 そしてアルタクス様はいついかなる時も全面的に私の判断を尊重して下さいましたから、大臣達の抗議は全て一蹴され、逆に私に非協力的な場合は大臣の地位を剥奪するとアルタクス様は脅したようです。


 最終的に大臣達は諦めて素直に私の仕事に協力してくれるようになりましたよ。ただ、私も分からないことは大臣や官僚に聞くなり、アルタクス様から教わるなりして猛勉強しました。大臣達を従わせるには、知らないことを知らないで済ませている訳には参りません。


 私が知識を付け、自分で手早い判断が出来るようになると、大臣達はより協力的になりました。アルタクス様は慎重な方ですから、奏上された案件のかなりの割合を即決せず、保留にして検討しているようなのです。


 それに対して私は案件を抱えておくのが嫌いですから。ほとんどの事を即決しました。なので大臣は急ぎの案件はむしろ私が接見する日に奏上してくるようになりましたよ。


 宰相であるムルタージャは最初は私の能力に非常に懐疑的で、嫌がらせこそしませんでしたけど非協力的でした。


 しかし私が業務をこなし始めると次第に協力的になり、最終的には私を「皇妃様は政治に向いていなさる」と言って評価してくれるようになりました。特に私が帝都の内政に興味がある事が分かると、しきりに色々と教えてくれるようになりましたね。


 というのは、アルタクス様は支持基盤が地方の太守達であるため、どうしても行う政治的な施策が地方に偏りがちなのだそうです。それと軍事に強い関心があり、莫大な予算が必要な軍事力強化を推進していて、内政を重視したい宰相としては頭が痛いのだとか。


 私は宰相以下、内政を重視したい派閥から、皇帝に意見出来る重要な存在として支持されるようになっていきます。もっとも、私としてはアルタクス様がお望みなら、軍の増強でも戦争でも妨害する気はございませんけどね。期待されすぎても困ります。


  ◇◇◇


 午後からの謁見や接見の際も最初は色々大変でした。


 謁見はそれほど地位の高くない者たちと会って陳情を聞くお仕事なのですが、これは身分低い者が皇帝に直接意見を奏上出来る貴重な機会なのです。


 謁見出来るかどうかは毎日抽選されるのだそうで、遠い帝国の外れからやって来て、抽選に当たるまで何ヶ月も毎日帝宮までやってくる者もいるのだとか。


 そんな苦労をしてようやく謁見に辿り着いたら、相手が皇帝ではなく代理の皇妃だったらそれは文句も言いたくなるでしょう。皇妃にどれくらいの権限があるのか、謁見に来た者たちには分かりませんからね。


 ただ、謁見で奏上された事は、改めて案件として官僚が検討して、大した事でなければ(隣の家との諍いとか、井戸が足りないからなんとかしてくれとか、その程度の話である事も多いのです)大臣が決済してしまいます。皇帝はほぼ聞くだけなのですから、皇妃に権限があろうが無かろうが関係ないのですけどね。


 謁見に来た身分低い者でも文句を言うのですから、遠い領地から出て皇帝に会いに来た貴族達などは、相手が私だと分かるとあからさまに不満を表に出し、侮蔑的な態度を取る者さえいましたよ。女性は政治など出来ないと考えている男性は多いです。実際に政治を行っている貴族当主であれば尚更でしょう。


「わざわざ帝都に出向いたというのにこの仕打ち。陛下はこの私を見くびっておられるのですな」


 バックーガという貴族はそう吐き捨てましたよ。南方の領地の太守で、その領地は帝国の南の国境防衛のかなめなのだそうです。腕も首も太く、髭もじゃの山賊みたいな男です。おそらく優れた戦士で、実際に戦って国境を守ってもいるのでしょう。


「皇妃である私では不足ですか?」


「不足とは言いませんがね。しかし誠意は足りないと思いますな。女などに私の接見を任せるとは!」


 彼はアルタクス様がハーレムに入ってる時に、皇太子にすべく熱心に運動していた貴族の一人です。ですから、相応に重視されると思っていたのでしょうし、少々アルタクス様を軽く見てもいるのでしょう。私に対しては言わずもがなです。


 ふむ。このような態度が通じると思われても困りますね。確かにバックーガは重要な貴族ですし、有力な武将でアルタクス様も頼りにしていると聞いています。しかしそれで増長されても困ります。挙句に有能な男である事は間違いない彼を、アルタクス様が処分しなければならなくなったら帝国の損失です。


 それに、私を舐めくさった報いは受けさせねばいけませんしね。私は彼をちょっとだけ懲らしめる事にしました。


 私はバックーガをまぁまぁと宥めて、とりあえず彼を絨毯の床に座らせました。ソファーとテーブルを使わなかったのは、地方の貴族である彼にはテーブルを使う習慣が無かったからです。


 私も向かいに座り、彼に酒とつまみを勧めました。見た目に違わずかれは酒好きのようで、用意されたワインを喜んで呑み始めました。彼の頬に赤みが差した頃、私は言いました。


「しかし名高いバックーガともあろうものが、女を恐れるとは。少々興醒めですね」


 私が突然良い放つと、バックーガは目が点になってしまいました。


「なんだ? どういう事だ?」


「だってそうでしょう? 私を恐れたから、私と接見したくないと言い出したのではありませんか」


「だ、誰が貴女などを恐れたか!」


「人は恐れる者相手にこそ、居丈高に振る舞うもの。そのように声を大きくする事こそ恐れの証ですわ」


 無茶苦茶な理屈でバックーガを煽ります。彼はだんだん顔が真っ赤になり額に青筋が浮いてきました。良い感じです。私の目的は彼を怒らせる事なのですから。


「そのような臆病な事では、聞こえる武勇の中に本当の事はどれほどあるか分かりませんわね。話半分、いや、五分の一くらいでしょうか」


 武勇に優れる男は臆病と言われる事を最も嫌います。臆病者扱いされたバックーガは遂に切れてしまいました。


「女! おのれ! 言わせておけば!」


 バックーガは巨体に似合わぬ俊敏な、虎のような動きで皿や盃を跳ね飛ばして私に掴み掛かりました。流石は戦士ですね。


 ですけど私はこれを十分に予期していましたし、ワインには蒸留酒を混ぜていました。彼は自分が思うよりも酔っ払っているでしょう。


 それでもギリギリだったのは予想外でしたが、なんとか対応出来ました。私は掴み掛かって来る彼の手を交わすと、懐に潜り込み、まず鳩尾に両手で掌底を放ちました。綺麗に決まりました。


「ブホッ!」


 思わずバックーガが呻き声を上げます。私はそのまま彼の腕と襟を掴み、身体の捻りと重心移動だけでバックーガの巨体をフワリと放り投げます。昔身に付けた体術が役に立ちましたよ。


 バックーガは見事に吹っ飛んで頭から床に叩きつけられ、大きく弾んでから、ズズーンと音を立てて仰向けになりました。


 まさか優れた戦士である彼がこの程度でどうにかなった筈はありません。私が立ち上がって身構えながら見下ろしますと、バックーガはなんだか呆然と天井を見上げていましたね。


「どうですかバックーガ? 女も捨てたものではないでしょう?」


 慌てた護衛の兵士が私の周りを取り囲みますが、私は彼らを下がらせました。もしもまだ手向かうなら、何度でもぶん投げてやろうと身構えます。しかし、しばらくすると突然「うわっはははははは!」とびっくりするような笑い声が部屋に響き渡りました。


 バックーガはひとしきり哄笑した後、突然バッと起き上がると私に向けて平伏しました。


「感服いたしました! 数々のご無礼お許し下さいませ! 皇妃様!」


 私は内心ホッとしながら微笑みました。


「分かってもらえましたか?」


「それはもう! 流石はアルタクス様がお選びになったお妃様! このバックーガ、お詫びに皇妃様のためにいつでも死ぬ事を誓いましょうぞ!」


 そんな誓いをされても困るのですが、それは兎も角、バックーガはこの時から私に忠誠を誓ってくれるようになりました。彼は他の太守にも影響力がある者でしたから、彼の支持は私の立場の強化に随分と役立ちましたよ。


 ちなみに、この時の顛末をアルタクス様にお話ししましたら、彼は呆れてこう言いました。


「バックーガは雄牛をもしめ殺すそうだぞ? よく無事だったな」


 ……ちょっと危ないところだったようですね。まぁ、バックーガもまさか本気ではなかったのでしょう。


  ◇◇◇


 ある時は高名な神学者の接見を任された事もありました。メルチャークというその男は私を見て随分と不機嫌になってしまいました。


「皇妃の接見では不満ですか?」


 この時はテーブルと椅子を出して茶とお菓子だけを出していましたね。メルチャークは不機嫌顔を変えずに言いました。


「皇妃様が不満というわけではございません」


「女、が不満であると?」


 メルチャークは片眉を上げました。


「大女神教の司教が女性を蔑視している事は知っていますよ」


 私はこれでもハーレムの図書館で、神学関係の本もずいぶん読んだのです。暇でしたから。それによると、女性は男性の余った部分で創られたというのです。それで、大女神教では女性は男性に劣るものとされているのですね。


「……女性が劣っているのは皇妃様のせいではありませんからな」


 メルチャークの言葉に、私は思わずクスリと笑ってしまいました。


「でもメルチャーク。神は女性ではありませんか」


 西方でも帝国でも、大女神様を信仰しております。それなのに女性を蔑視するのはおかしいではありませんか。しかしメルチャークは馬鹿にしたように鼻で笑いました。


「大女神様は女性ではありません。性別のない存在。あるいは両性を併せ持つとされているのです。神の絵姿を描かぬのは、そのお姿が計り知れぬからなのですよ」


 しかし私は殊更に笑いながら言いました。


「あら、でも大女神様は世界を産み出し、生き物を植物を、万物を産み出したのですよね」


「そうですが、それが何か?」


「ならやはり神は女性なのではありませんか? 女性にしか『産み出す』事は出来ますまい?」


 メルチャークはムムッと表情を引き締めました、口元の髭を振るわせて反論します。


「そんな事はありません。『産み出す』という文言には『創り出す』という意味があります。木工職人が彫刻細工を創るように、織物職人が美しい布を織るように、神は世界をお創りになったのです」


「その職人を産むのも女である母ではありませんか。もしも大女神様が女でなければ。更にその前に母たる女神がいたに決まっています」


「いや、それは……!」


 こんな感じで私とメルチャークは白熱した神学論争を繰り広げたのでした。ハーレムの本でかなり勉強しましたし、私は故国でも神学は一通り勉強しました。ついでに言えば弁論術の授業も受けていますから、論争ではそうは遅れは取りませんよ。


 論争自体は時間切れで決着が着かずに終わったのですが、退出する時にはメルチャークは見違えるほど私に敬意を払ってくれるようになっていましたよ。


 この時以来、メルチャークは私の重要な政策ブレーンとなります。彼は博識で人格者。私腹を肥やすこともしない潔癖な男でしたので私は何かというと頼りにするようになりましたね。


 こんな風にして私は一生懸命政務に励みました。なんだか当初の予定よりもはるかにガッツリと政治に関わる羽目になったのは、生来の負けず嫌いな性格が災いしたのと思います。ただ、アルタクス様は「そもそも君は政治家向きだと思っていた」との事で、しまいには宮廷内での政務のほとんどを私に任せるまでになりましたよ。


 その分、アルタクス様は帝宮を出て、その外のお仕事に注力する事になります。帝都を視察し、問題のある箇所を自分でお確かめになり対策を考えたり、時には何日間か掛けてお出かけになって帝都周辺の各地を視察なさる事もありました。


 しかし何より、この頃からアルタクス様は帝国軍の再編と増強に取り組み始めます。帝国はそもそも十万人と言われる大軍勢を保有していましたが、近年装備が旧式になっている事が懸念されていました。


 そこでアルタクス様は西方や東方の技術も取り入れて、軍政改革に着手したのです。装備を一新し、軍編成を変え、指揮系統を見直し、厳しい訓練を施しました。


 これによって帝国軍は再び精強さを取り戻しました。満足したアルタクス様は、軍の将軍や軍官僚にある大作戦の立案を命じました。


 つまり西方遠征です。

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