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奇妙なことがあるものだ

と先生は髭を撫でた


何がです?と僕が問うと


僕は今朝方僕を見たのですと先生は答えた


一体どう言うことです?と再度問うと


どうもこうもありません

僕は僕自身を見ていたのです

と先生は髭を撫でた


僕は部屋の片隅で

確かに僕が起きるのを見たのです


顔を洗い、朝食を食べるのを見たのです


それから僕は僕が昼寝をするまで

僕についてまわったのですよ


それから先生と先生はどうなったのです?と僕が問うと


さてどう言うわけか、

僕は昼寝から起きたのです


確かに先程までは

僕が昼寝につくのを見ていたのですが


奇妙なことです 実に奇妙ですよ 君。

と先生は髭を撫でた

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