名前のないもの

音奏

雲晴れ

私からは 見えない

君が何をして 誰と話して どう過ごしているのかを


私からは 見えない

君の言葉が 真実か 嘘か 本心かを


別の人間だから 見えないことが 当たり前なのに

不安になってしまう この気持ちはどこからくるのだろう


そして君には 見えているのだろうか

私の胸の中にある雲の存在が


そう感じるのは いつも君のまわりには 私との欠片が

散らばっていることを教えて 雲を晴らしてくれるからかもしれない

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