体調が悪い男

Unknown

体調が悪い男

「みるきーうぇい」っていうバンドの「死が僕らを呼んでいる」をイヤホンつけて聴いている。数年前から俺が大好きなバンド。めっちゃいい曲!!! メロディーも良いけど、歌詞が良い。明日も生きていようと思える。


音楽には人生を救われている。


おとといから体調が悪くてベッドにずっと横になっている。うんこみたいに寝ている。感情をあまり感じない。生きてる実感がない。多少、自責の念に駆られる。


昨日、LINEで女友達に色々心配されてしまった。体調とか雪とか。俺は感謝を述べつつ「ありがとう。俺は大丈夫だよ」と伝えた。彼女は今、山梨に住んでる。雪かきしたら腰が痛くなったらしい。「暖かくして過ごしてね」と言ってくれたので、俺も同じようなことを彼女に告げた。そのあと俺は彼女に「大好き」と伝えた。


付き合ってるわけではない。友達だ。でも大好きなのは本当だから大好きと言った。


友達との何気ないLINEのやり取りで気分が救われたりする。



最近SNSで話題の危機感ジョージっていう奴が、「スポーツ経験の無い男はガチで危機感持った方がいいよ」みたいな事を言って、男たちの危機感を煽っている。


俺はずっと野球部に入っていたが、あんまりモテなかった。一回だけ彼女できた。あの子は今どこで何をしてるだろう。母親になってたりして。


ジョージはとにかく男の危機感を煽りまくる。彼を叩いてるのは、ジョージの言葉を真に受けて効いたアニメアイコンのオタクばかりだ。


俺は他人に関心があまり持てない。どうでもいい。


ジョージと同じくらい世の中や自分の事もどうでもいい。たまたまジョージを引き合いに出したが、別にジョージじゃなくてもよい。


なんとなくテレビをつけたら、3分クッキングが流れていた。しゅーまいを作っていた。


このシューマイと同じくらい、俺は自分の存在がどうでもいい



体調が悪化し、昨日と今日はずっとベッドに横になっている。毛布が気持ちいい。


5ch、YouTube、音楽、文を書く。その四つで時間を潰している。


意欲が湧かない。集中力が続かない。


こういう時は寝ているのが1番いい。


想定の範囲外の幸せってあまりないと思う。池で溺れてるビル・ゲイツをたまたま助けてお礼に金をめっちゃ貰うとか、可能性はゼロじゃないが限りなくゼロに近い。


どうでもいいけど近くにドンキホーテあったらいいのに。安くて品揃え豊富だし。


じゃがりこも値上げするらしい。じゃがりこ大好き人間の俺にとっては残念だが、お菓子の高騰は仕方ない。今は何もかもが高くなってる。じゃがりこは、お湯を入れてマッシュポテトにするのがうまい。


冷蔵庫の中身が少なくなってきたから、正午過ぎに歩いてスーパーに行ってきた。


この時間帯はやっぱり主婦やお年寄りが多くて、俺と同世代の男なんてほとんどいなかった。でも人目なんか気にしなくなってしまった。自分が想像してる以上に他人は俺の事なんて全く見てないからね。そりゃ最低限のマナーとして寝癖を整えたりはするけど。


スーパーの前で焼き芋が売られてたから、一つ買った。だんだんサイズが小さくなっているような。


卵、わかめスープ、野菜パック、ウインナー、マカロニサラダ、あとは「いかフリッカーチリソースあえ」とかいう惣菜を買ってきた。今日はこれをおかずにしよう。


(中華のレストランのえびチリ食いてえなあ。)


ついでに缶チューハイも何本か買ってきた。


こういう、なんのやる気も無い時や、意欲が湧かない時は、酒を飲むとエネルギーが出て家事が出来たりする。「キッチンドランカー」なんて言葉もありますね。暇な主婦が家事の時に酒を飲むのが常態化して、その流れでアルコール依存症になってしまう人を指す言葉。


俺も酒を飲みながらだと家事が捗る。


とりあえずカメの餌はあげたし、あとはシャワー浴びて、洗濯物まわして、洗濯物を干して、今日の一日は終わりですね。明日はゴミの日だから忘れないように。


こういう、特に何も無い1日を、今年に入ってからずっと続けている。


少なくとも俺の周囲は平和。ありがたく思う。



「くだらん」と思われるかもしれないが、俺の人生の目的は女の人に好かれて彼女作ることだ。最近はそれ以外の欲望が無い。


再び彼女を作るためには再び働く必要があり、その為には体調を良くして、身も心も高めていかないといけない。


(でも酒は毎日飲む。)


彼女作る他には、面白いゲーム配信者の放送を見たり、くだらない動画見たり、好きなバンドのライブに行ったり、野球見たり、映画見たり、ゲームしたり、ギター弾いたり、笑ったり、そういう日常的な楽しい事がしたい。


俺の住むアパートは、空爆されない。サイレンが鳴り響くことも無い。


生きろとは言われるけど、死ねとは全く言われない、そんな平和な日々がだらっと流れていく。


駅のホームに立って、電車が近づいてくると、無意識のうちに線路に近づいてしまう事がある。ふらっと。


今思うと、俺が仲良かった女友達は、恋愛を生き甲斐にしてる人が多かったような気がする。生き甲斐っていうか、彼女らにとっては当たり前の事なのかもしれないが。


もてない俺にとっては彼女がいる幸せは当たり前のものじゃないから、だからこそ彼女がいる時の幸せが大きい。


その結果、ストレートに「大好き」とか伝えまくって逆に嫌われたりする。


それが俺なので仕方ない。


他人との接し方について反省するところは反省するが、俺を好きになったそっちも悪い。


俺の根っこはとんでもないクズで自堕落な駄目人間だ。俺よりまともな男はガチで山のように存在する。


でもその中で俺を好きになるそのセンス、とてもロマンシングだね。最高。あんたは最高にロマンシングな女性だ。俺の魅力が分かるなんて、君はなんてロマンシングなんだ。今夜は俺と酒を飲みながらダンスしようぜ。今夜はワシとトゥギャザーしようぜ


過去に俺に期待してくれた人がいたのも事実だから、期待を裏切らないように戦いたい。


人生に危機感を持ちながら戦いたい。


男の戰い。


あなたからの連絡は2度と来ないかもしれないけど、俺は生きる。






おわり 〜OWARI〜

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体調が悪い男 Unknown @unknown_saigo

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