異世界探検部
@Sillvy-rein
第1話
「ん?」
「何処だここは?」
昨日は夕飯を食べて風呂に入って実力テストの勉強をして寝たんだよな?
その前に、ここは何処だ?
なぜ俺は草原で寝ている?
周りを見ても平原しか無い!
もしかすると異世界ってやつなのか?
でも、お約束の神様には会った記憶は無い!
スキルは?ジョブは?ステータスは?
「いざ、異世界に来てみると色々と大変なのだな?」
混乱する気持ちを抑え現状の周囲状況、現在確認をしなくてはと考えた。
まずは現在確認だ
名前 榛名 御影(はるな みかげ)
年齢 15歳 高校一年生
家族は両親に姉と妹
高校に入学したてのピッカピカの一年生
クラスでは真ん中より少し下の成績
彼女は無し
趣味は広く浅く興味のあるものにハマる
最近だとクラスの奴と始めた部活でマヨネーズを作ってみたら物凄く美味しくてマヨラー街道まっしぐらな今日この頃
毎日ニキビと格闘中なんだよな~
って記憶はちゃんとある
因みに異世界だと言ったのは、なんとこの世界には月が二つもあるんだよ~
間違いなく異世界だよな?
「ここにいても仕方が無いから遠くに見える道へ移動して町を探しに歩くか~」
こうして歩くこと30分、俺は服装が変化している事に気付いた
昨日はTシャツにトランクスで寝ていたはずなのに今は皮のジャケットの様な軽装備になっている。
靴は、つま先が固い安全靴のような物を履いていた。
装備は刃渡り20センチ位のナイフ?包丁?を腰に鞘付きで携帯してた
「なんで冒険者っぽい装備に変わっているんだろ?見た感じ初心者冒険者装備一式だよな?最低限の守りと動きやすさ重視で冒険者と言うよりはレンジャーって感じだな。」
目が覚めたら服が装備に変わっている事がなぜか分からないけど、その内解るかな?
因みに武器はナイフしか無かった!
装備を確認しながら街道に出て周りを見渡すと、遠くに山が見える方角の道と森の横を通る道かあったのでどっちに向かおうかと悩んでいると異世界の定番であるアレの事を思い出した!
「異世界なんだからモンスターとかが出たらどうしよう?って言うかモンスターは居るのかな?今の状態で戦うのは気が引けるけど、襲われたら戦わないとだよね…」
見てみたいけど戦うのはどうなんだろ?
昔、父さんの命令で食材現地調達キャンプをしてカエルやナマズやスッポンとかなら捌いて食べた事はあるけど、異世界だと何が食べられるのだろ?まあ毒さえ無ければ何とかなるだろ?まあ何も現れなければよいな~
「神様!!どうか何も出てきせんように!」
などとお祈りをしたものだから、フラグが立ったのだろう、お約束の様に近くの草むらから音が鳴った!
カサカサ
すると草むらから茶色く大きなウサギが飛び出して来た!
「大きなうさぎ?」
俺が知っている3倍は大きいうさぎは此方に気付いてから威嚇行動を始めた。このうさぎは大きいだけで無く額にドリルの様な一本角が生えており、その角を此方に向けて闘牛ばりに突進してきたのだった。
「よっと!ほいっ!うりゃあ!」
俺はうさぎの突進を避けながらナイフで足を何度も切り付けうさぎの突進力を削ぐと、うさぎは動けなくなった。まだ死んだ訳では無いので此方を威嚇してはいるが、うさぎは大量の血が流れているので油断しなければ勝てるだろう。
数分後、うさぎを倒すことに成功した!
「倒したけどレベルは上がらないんだな?あと、このうさぎはどうしよう?食料として肉と角は欲しいかな~毛皮は鞣しかたを知らないからな~」
簡単に両モモ肉を取って血抜きを始め、額の角は根本から折った。モモ肉の血抜きが終わったのを確認していたら、山側の方から馬車がやってくるのか見えた!
「やったー!馬車に乗っている人に道を聞けば町にいけるかな?あと水を分けて貰いたい、うさぎのお陰で喉が渇いたよ。」
暫くすると馬車は此方までやって来たのだった。
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