16


君が無いことよりも、

僕が在ることに何時まで経っても慣れない。


連れてって。

今すぐにでも連れてって。


衝動的に思いついた愛の台詞を

君に吐き捨ててまだ終われない。


確固たる自信をもって

魂の端くれを君に握らせているのに、

引き寄せてもらえない。


落ちたそばから腐ってゆく感情に飲まれて

骸骨の初めに戻りたい。


僕を捨て置く君を憎悪して正気に戻りたい。


その全部を君が笑って許さない。




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