パラレルスクワット
虫成オーム
第1話 この男はもう星になるwww
大冒県 チャレンジャー市 命知らず町という田舎でもなく都会でもない中途半端な街にある学校の通学路を一人の男が歩いていた。友達と学校に行けばいいものを、ぼっちなのだろうか
「やかましい」
この声が聞こえてくる不思議な少年の名前は
「親が付けた名前だ!馬鹿にするんじゃあねぇ!!」
こんなダサネームでも親思いのいい男だ
「余計なことを言うな!あとお前は誰なんだよ!!」
双星はこの謎の声にかまってもきりがないと思い、走って学校に向っていった
双星の通う高校"天の川大銀河学園"に到着した双星は下駄箱から靴を履き替え教室に入る
「よう天川!」
教室に入ると明るい女性が双星の下へ行き挨拶をした
「おっはー」
そして双星も挨拶を返す
双星に挨拶をしたのは友人の荒井、双星の中のいい友達だ。そしてとてもかわいい
「そういえば今日朝会らしいぜ?しかも校長のバカ長い話」
荒井はうんざりしながら言うと双星は同意するように
「そうそう!この間なんて校長の初恋話を三十分ぐらい聞かされるやつ!あれだけ早めはやめてほしいよな〜」
荒井と双星は校長のロングトークが嫌いらしいが一部のサボり魔たちからは授業がサボれるからと人気があるらしい
すると双星のクラスの担任の先生が入ってきて
「おいお前ら〜!いまから朝会だ〜早く並べ〜!」
その言葉で双星のクラスメイトたちはぞろぞろと教室を出た
朝会は生徒会長が校長と大きな声で挨拶をすることで始まる。生徒会長が挨拶をすると他の生徒もそれに続くように挨拶をした。
その声はまるで朝散歩につれて行けと吠える犬のようだ。はっきり言ってめちゃくちゃうるさい
こんなに大きな声なのに
「声に魂がこもってな〜い!やり直し〜!!」
生徒指導がこんな事を言った。どの学校にも一人はいるであろううざ生徒指導。全生徒が生徒指導に殺意を抱く
そして校長の超ロングトークが始まった
「はい、皆さん大好き
(くたばれ!!)
この瞬間驚くべきことに全生徒の考えがシンクロした
そして1時間がたった
どの生徒も足が棒になったのか足がガクガクしている
ふとある生徒が外を見てみると
「キシャアァァ………」
窓にある物がへばりついていた
いや、これは物ではない…全身包帯を巻いたまるでミイラのような姿…シンプルにまとめると……
パリィィィィィン!!
化け物だ
「キシャァァァァア!!!!」
「きゃああああああ!!!」
化け物は窓をぶち破り体育館に侵入した。その 音で他の生徒が化け物を見ると悲鳴をあげ逃げ惑い体育館は阿鼻叫喚の嵐となる。
するとオタク風の生徒が
「こ、こいつはアンデットではございませんか!?」
その言葉に反応したDQNのような見た目の生徒がアンデットとは何かを聞いてきた
オタク風の生徒が言うにはアンデットとは特撮ヒーロー番組"クウガマン"の増産型敵キャラだという
「じゃ、じゃあ、そのアンデットがなんでここにいるんだよ!」
「私だってわからないでありますよ!」
二人がギャーギャーと醜く言い争いをしていると数体アンデットが襲い掛かり
「うわっ!な、何をするのであり…ぎゃああああああ!!!!!!」
「や、やめろ!食うなら俺じゃなくてこのキモオタを……やめてくれぇぇぇぇぇ!!!!!!」
ブチッ… ブチャッ… ヌチャヌチャ……ムシャムシャ……
「……………」
「……………」
二人の肉を食い内蔵をぶち抜く音がきこえ
最初は悲鳴が上がっていくがだんだんと聞こえなくなりアンデットが離れると見るも無惨な姿で殺された骸がそこにはあった
その姿を見た生徒は悲鳴をあげ、一部では我慢できず泣いてしまうもの、吐いてしまうものまで現れる
こいつはまじでやばいそう思いみんなは逃げようとするがアンデットはどんどんみんなを殺してしまう
そしてアンデットはあるものに近づいていく。その人物とは…
「え!?嘘でしょ!?」
なんと荒井がかけられようとしていたのだ
荒井は必死に逃げようとするものの腰が抜けて逃げることができない
絶体絶命の荒井だがその荒井の生命を救おうとするものが一人だけいた
「離れろ…!化け物が…!!」
ドガ!
動いたのは双星だった。双星は荒井に近づくアンデットに拳をお見舞いした。アンデットは大きく吹き飛び砂と化した
「まぁ第一話のタイトルが俺が星になるって名前だからなぁ…こんな名前だしどうせ死ぬんだ…」
双星は覚悟を決めたように
「かかってこいやぁ!!このモブどもぉ!!主人公のたま取れるもんなら取ってみぃぃぃぃぃ!!!」
双星の雄叫びに全てのアンデットたちは双星にゆっくりと歩み寄っていく
これはチャンスだと考えた生徒たちは体育館から逃げ出し体育館には無数のアンデットと双星だけとなる
「ははは…これは俺かなりかっこよかったんじゃないか…?でもさ…やっぱり………」
すると突然の双星は床に突っ伏し
「嫌だぁぁぁぁ!!やっぱり死にたくないよぉ!!」
あまりにも遅すぎる後悔、おそらくこれで荒井と自分の恋愛フラグでも立って恋人になれるのだとか考えていたのだろう。双星はでもこれで生き延びたら彼女ができるとかやっぱり生き残るなんて無理だとか喚きまくっている
当然アンデットはそんな双星に構わず襲いかかった
「死ぬのは嫌なんだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
アンデットは双星を押しくら饅頭のように密着状態になった
そしてアンデットが離れた頃にはおそらく骨だけになるであろう双星のイメージは簡単にできる
主人公なのにもう死ぬのか…天川双星よ…
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