三百十二羽 ☆ リュリュエル、感謝祭!
「ふわ! とある世界の砂漠にオリエンタルを感じる衣のお方がたくさんです!
立ち並ぶ商店にはさまざま商品が並んでとってもにぎやか!
これはボクたちも衣替えをしちゃいましょう!
全なる父よ! 砂漠でオリエンタルなかわいい衣を与えたまえ!」
「うわ! 衣がかわいい! ヘアスタイルも素敵!
リュリュエルは衣も腰に帯びた短剣もかっこいい男の子な感じ!
ありがと! すっごいうれしい!」
「ふっふふ〜! 今回もちゃ〜んと!
最近、露出感をひそめていたフィスエルのために、ぎりぎりワンポイントがありますからね!」
「せんでいい!
ひゃわ!? ちょっと!? 前もうしろも浅すぎない!?
ところで、とてもきれいな歌声が聞こえてくるんだけど?」
「そうですね! とっても魅力的です!
ですが、それとは別になんだか耳障りでしつこくて聞き覚えのあるような甘美な音色が?
なんでしょう?」
「なんだか楽しそうよね♪
何かしらね。行ってみましょうよ!」
「大広場のステージで、なにやらキラキラ華やかベリーな衣の踊り子さんが魅惑な舞を披露しています!
踊り子さんたちの前で、とってもにこやかキュートな歌声を響かせているのは!
衣がオリエントアイドルなデュエットライブ!」
「大きかったり小さかったり。細かったり、太かったり。ぺったんだったり、ど〜んだったり。なんだか不思議で半透明な人たちがいろんな楽器を演奏してるわ!
あれって……魔族?
観客がいっぱい!
すっごい応援で盛り上がってるじゃない!
あれ見て! ユリ☆ロリ感謝祭スペシャル無料ライブって書いてある!
リュリュエル! せっかくだから近くで聞くわよ!
……軍人が何人も目を光らせてるのが気になるけど」
ナノバイオな羽をしゅるっと小さくして、熱狂する皆さんの足元をするするっとステージ間近まで進んじゃいます!
「うわ! 顔がとっても似てる!
赤毛と青毛で姉妹かしら!?
すっごいかわいいじゃない!
赤毛のおっきい方、にひって感じの笑顔が変だけど!」
「あれは……デヴィ様とナユ様に間違いありません!
お二人ともかっこかわいい!」
(デヴィ様とナユ様の詳細は爆誕の十三をご参照ください!)
「……ちょっと待て……
デヴィ様? ナユ様? 誰それ? 知り合い?
あの女の子たち、もしかしなくてあんたの勇者だったりする?
海賊勇者のミーノちゃん以外は、なんのことでしょ〜って言ってなかったっけ?」
「ん〜〜〜? そうでしたっけ?
ボク、覚えてませ〜〜〜ん!」
「音楽にのせて音速の拳エンジェルフィストソニックスター!
意味ない! そろそろこれやめた方がいい!?」
「ん? あれって……
リュリュエル? リュリュエルだ〜〜〜!」
「む! なんじゃ、婿殿ではないか!!!」
「ふぃわわわ!?」
曲の間奏でステージからダイブする赤毛と青毛のお二人がボクをぎゅぎゅっとハグしちゃいます!
観客も大興奮な大歓声!
「久しいのう! 婿殿、元気にしておったか!
とうとう子作りする気になったかのう!」
「ライブが終わったら、ランチに行こうよ!」
「ぎゅぎゅっと、おっきいのとちっさいのが苦しいですぅ〜」
「ムコドノ? コヅクリ? ナニソレ? ドコノコトバ?」
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