百七十九羽 ☆ リュリュエル、腐!
「なんででしょうエンジェリックア〜〜〜イ!
ん〜〜〜? 心をゆさぶるくらいにお好きなものとかありません?」
「え!? 心を!? す、好きなもの!?
そんなの言えないよ! 恥ずかしいもん!
は、恥ずかしい……お兄ちゃん!!!
とってもかっこよくて!
香しい最上級のフェロモン!
見てるだけで尊い!
いっそのこと、わたしじゃなくてイケメンと見つめあっていて欲しい、憧れのお兄ちゃん!!!
言っちゃった!!! なんで!?
うそ!? 動いた! なんかイメージどおりに動かせる!
いっけ〜〜〜!」
ズッシャン! バキバキ! ドッカン!
「うっわ〜おう!
すっごい勢いでガードエンジェルを倒し始めました!
はあはあ言って、なかなかに腐れてる感じの天才美少女小学生さんです!」
「心の声が勝手に出てた!?
誰にも言ったことないトップシークレットだったのに!」
「ガードエンジェルが壊されてくさ!
何度試しても起動しなかったシロちゃんがめちゃめちゃ動いてるし!?
なるほどさ! 聖力だけじゃなくて、強い感情がないと動かないなんてさ。
どおりでどんだけテストしても動かないさ。
って、なんでさ!? 今はじめて知ったさ!
確かに思考で操作できるようなシステム組み込んだけど……はあはあ言いながら造ってたのが影響したさ!?」
「そのお姿、かわかっこいいですね!」
「だよね! これね、外骨格アーマーとかパワードスーツっていうのかな?
できたてほやほやの試作一号機、<聖鎧心導機巧マシナリースーツエンジェル>っていうんだって。
わたしの動きをトレースして動くみたいよ。ほら、えい!」
ズッシャン! バキバキ! ドッカン!
叩き壊されるガードエンジェル!
「って、なんで、そんなことわかるの!?」
「どうやら触れたものの情報や思考がわかっちゃうみたいですね!
さすがボクが授けたスキルです!
それだけじゃなくて……」
……ユキ様 ガードエンジェル接敵
「しゃべった!?
うん! えい! やあ! とりゃ〜!」
ズッシャン! バキバキ! ドッカン!
「かわいいかけ声に反して効果音が痛いです!
カラーテな洗練された動作が美しくも激しい!
ガードエンジェルも壁も床もぜ〜んぶ、ぼっこぼこにしちゃってます!」
「うちが造ったシロちゃんが動いてるさ! 最高さ!
いけいけ〜! やれやれ! やっちゃえさ〜!
うちが造ったガードエンジェルを壊せばいいさ〜〜〜!!!」
「マシニエルが造ったんだよね!?
いまさらだけど壊しちゃっていいの!?」
「……いいさ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます