百八十羽 ☆ リュリュエル、同罪!
「よくもあんなに怖い思いをさせてくれたわね!
おかげでちょっとだけ!
ちょっとだけ!
も、も、もも、もれ!
もう〜〜〜〜〜〜!!!
わたし、国民的アイドルなのに!
このバカ〜〜〜〜!!!」
ズッシャン! バキバキ! ドッカン!
「ちょっとだけですか?」
「ちょ、ちょっとだけよ!?
って、言うつもりなかったのに!?
恥ずかしい〜!」
「いいぞ〜! もっとやっちゃえさ〜!」
……生体情報 思考情報 インプット完了
モノモチユキを搭乗者として承認しました
ユキ様の生涯にわたってお仕えいたします
「えええええ!? 生涯!? わたしに!?」
「あ〜! 初期設定が終わっちゃったさ〜!
まあ大丈夫、リセットするからさ!」
……ユキ様 シロちゃんとお呼びください
今後ともよろしくお願いいたします
「ええ!? いいの!?」
「とりあえず、しょうがないさ!」
「じゃ、じゃあよろしくね、シロちゃん。
黒い機体なのにシロ?」
……こちらこそ 生体治癒開始
「あったか! 傷が治ってく!」
「ああ!? ハンガーとガードエンジェルがめちゃくちゃに壊れてるじゃん!!!」
「いっけない! 見つかっちゃったさ〜!
ていうかさ! 時間の問題だったさ!」
「まぶたや体にかわいくステッチ刺繍、法衣でスチームパンクな天使が登場です!」
「お前、誰じゃん!」
「きゃっ! そんな乱暴につかまないで!
うわ!? その顔、自分でチクチクしたの!?」
「……どうせ頭おかしいって言うじゃん!」
「かわいい! おしゃれ!」
「え? そ、そう? 照れちゃうじゃん!」
「かわいさに心の闇を感じる!
え!? そっか! こんなひどい目にあったり、辛いことがあったのね!
それで、こんなステッチを!
自分の心の傷を体で表現するなんて!
あなたの心の葛藤に、わたしもひと針入れていい!?」
「何この子!? 人の心に土足で踏み込んでくるじゃん!?」
「触れたとたんに傷つけちゃってます!」
「それはともかく、この仕業!
マシニエル! お前がやったじゃん!?」
「やってない! やったのは全部この子さ!」
「わたしにふるの!?
やれやれ〜! 壊せ〜! って、マシニエルが言ったんじゃない!」
「いや〜! あれだけ気持ちよく壊してくれると逆に清々しいさ〜!」
「いいぞ〜! って、すっごい応援してましたよね!」
「同罪! それもう同罪じゃん!
罪の天使ギルティエル!
特級天使の権限において! 裁判すっ飛ばして有罪!
マシニエル! お前、脱走するつもりじゃん!」
「そうさ! 古代のエンジェルオートマタの復元に開発にって、もうずっと監禁状態さ!
うちに自由な発想と創造を!
微エロで最高な妄想を!
もう外に出たいのさ!」
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