七十九羽 ☆ リュリュエル、聖力!

「愛あるエンジェルキュアーはレベルに応じてどの天使でも必ずできるもの!

よって、天使の基礎である三つの聖力を測定する!

まずは、瞳に愛があふれるエンジェルアイ!

これができなければ、天使の働きは始まらない!

ターゲットは愛の骨格標本、スケルトンのスケさんだ!

くもりなきまなこで、愛がスケスケになるまで隠されたスキルを見抜くのだ!」


「なぜに骨格標本!? 小学校つながり!?

リュリュエル、あんた先にやりなさいよ」


「任せてください!

エンジェリックア〜〜〜イ!

おおう! これは、なんということでしょう!?」

「ええ!? 何かとんでもないものでも見えたの!?」

「あ! が見えました!」


「あ?」

「はい! あ! です!」


「一文字しか見えないの!?

ええ!? 今回ってそんなにむずかしいの?」

「難解かつ奇問です〜!」


「じゃ、じゃあわたしがやってみるわ。

エンジェルア〜〜〜イ!

ん〜〜〜。

スキル<愛の骨ダンス>

スキル<骨からにじみ出る愛の効いたダシ>

スキル<愛の骨密度1000%>

骨と愛だらけ! どんなスキル!?

他にもあるみたいだけど、うっすらとしかわからないわ」


「フィスエル、愛のエンジェルアイ3点!」

「なんだ、前回と同じには見えるじゃない」

「あれれ〜?」


「続いてエンジェルウイング100メートル走だ!

愛の位置についてよ〜いドン!」


「フィスエル速いです! 他の天使たちを置き去りにして一等賞!」

「はあはあ! これでも7級ですからね! 今度はあんたが出るグループよ!」


「愛の位置についてよ〜いドン!」

「ボクは神速でいきますよ! ドッピューン!」


「……リュリュエル、おっそい! ふよふよふわふわと遅すぎるわ!

いつものドピュッはどうしたの!?

しかも極楽蝶々に気をとられてコースからはずれてるし!

ダントツのビリ!」

「あれれ〜?」


「次はエンジェルギフトのレベル測定だ!

愛の人体模型、ナイゾウくんにギフトを授けてみよ!」

「なんで人体模型? 理科室?

さあ! 昇級試験、最大の腕の見せどころよ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る