リュリュエル ☆ 爆誕の十
七十四羽 ☆ リュリュエル、天界!
「どこまでも広がる雲の海!
あたたかく柔らかい陽ざしが降り注ぐ常春の空間。
ところどころに広がる大地には、緑が茂り、色とりどりの花々が咲き誇っています!
場所によっては春夏秋冬が感じられるところも!
スケスケ正装な天使たちが、ふわふわと翔び交うおかしな世界!
ではなくて、天界パラダイス!
いいい!
い〜〜〜やっっっほぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!
皆さ〜ん、お久しぶりで〜〜〜す!
リュリュエルは天界に戻ってきました〜〜〜!」
「やかましい! エンジェルフィスト!」
「拳の天使フィスエルじゃないですか。
もはや、その拳はあいさつがわりですね!」
「わたしの全力の一撃をあいさつ程度ですませるな!
それに言っとくけどね!
天使の正装はスケスケっていっても、シルエットが透けて見えるくらいなんですからね!
わかってるでしょ!
だからわたしは露出狂なんかじゃないのよ!
あんたからもらったかわいい服着てるし!」
「おしりがちょろっと見えてますけどね」
「あんたのデザインでしょ!?
まあいいわ。
あんたも昇級試験に来たのね?」
「はい! 昇級試験なんてず〜っと知りませんでした!」
「エンジェル懐中時計のアラーム機能切ってるからじゃない?」
「いつもやってるんです?」
「一年に一回よ」
「一年? ん〜、もう何年か下界にいたような気がしますよ?」
「異世界ごとに時間のあれこれが10次元的にどうとか、天界は時間軸の現象に干渉してあ〜っだったりこうだったり、いろいろあるのよ。
で、知らないのによく来れたわね?」
「ムラムラなケモナに教えてもらいました!」
「へ〜! 天界のマスコット! ケモナに会うなんてレア! ムラムラってどういうこと?
あの子、獣人のためにって、ほとんど天界にも戻らないで試験も受けない上に、実績はあるのに直接介入しすぎていつまでも昇級できないのよ!」
「昇級試験って何するんです?
いきなりえら〜い天使様になれちゃったりするんですか!?」
「なれるか!
いろいろよ。まあ、行けばわかるわ。
そんなに簡単に昇級なんてできないんだから、ダメでも落ちこまないことね!」
「ボクなら楽勝です!」
「それなんのフラグ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます