六十四羽 ☆ リュリュエル、潜入!

「奴隷狩りのアジトに潜入調査に向かう途中だったのに!

うっかり人さらいの現場に出くわすにゃんて……助けられて良かったにゃ!」


「うわ〜お! 潜入調査! とっても興味津々です!!!」

……一緒に行くもな!


「いきなり猫耳獣人さんをエンジェリックア〜〜〜イ!

ふわわ! エロかわいい忍び装束の中に痛そうな暗器がいっぱい!

スキルは……特にないのに強い!

称号は……」


「ぺったんこなお姉ちゃんたち、ありがとう!」

「せっかく助けたきつね獣人の子にもディスられたにゃ!?」

「ボクはスラッと魅惑の中性的な悩殺ボディですからね!?」


「ミュウ! 出てきて!」

「いいの? ミャウ?」


「樹上から飛び降りてきたのは、おんなじお顔、ぺったんこなお姿の忍者猫獣人さん!」

「「一言余計にゃ!

にゃははは〜。あたしたちは双子なんだよ」」


「あたしは先にアジトの様子を見に行ってくるにゃ」

「あたしはこの子たちを街に連れてくにゃ」


……どっちがどっちかわからないもな!


「なんだか、親近感を感じちゃいます!

ボクたちも潜入調査について行っちゃいましょう!」


「たち? ダメダメ! お子ちゃまを危ないところには連れて行けないよ!

ミュウはこの子たちをお願いね。ミャウは先に行ってるにゃ!」

「オッケーにゃ!」


「ミャウ様、瞬足がすぎる! あっという間に行っちゃいました!」


「じゃあ、お子ちゃまたちはミュウと一緒に街に戻って、抹茶パフェでも食べるにゃ〜!」


「抹茶パフェ! ふぅわ〜! ふわふわワクワク! すっごくとっても興味津々!!!

抹茶パフェと潜入調査! どっちにしましょう!? 

ここはやっぱり! まっ」

……潜入調査もな!!!


「え〜」

……リュリュエル、行くもな!


「しょうがないですね。ミュウ様! すいませんがミャウ様の後を追っかけますね!

エンジェルキュア〜〜〜!」


「きつねの子が光ったにゃ!?」


「ケモナ、行きましょう!

エンジェ〜〜〜ルウイング!」

……待てもな〜〜〜!


「ドピュッて、速っ! ケモナって誰にゃ!? しょうがない。この子だけでも街に連れてくにゃ」

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