十一羽 ☆ リュリュエル、上書き!
「ボクの勇者様たち、魔王討伐がんばってくださいね!」
「ボクのじゃない! わたしの!」
僧侶「はい、お任せください!」
武闘家「任されるな! わたしたちは普通の冒険者なのよ!」
「もう普通じゃありませんよ?
エンジェリックア〜〜〜イ!
騎士様のスキルは……」
「騎士くんのスキルは勇湧の豪剣レベル3よ。
勇気が湧き上がって剣技系ステータスが上昇するの。
すごいでしょ!
7級天使のわたしが授けたんだから。
見えてるわよね?」
カンカンカンカンカン!
突如、鳴り響く鐘の音。
警備兵「ドラゴンだ! ドラゴンが出たぞ!」
「おあつらえ向きのドラゴンですね!
ちょうどよく目の前にズシンと地響きを立てて降りてきました!
ドラゴンブレスで皆さんを狙ってますよ!?」
魔法使い「ドラゴンはおあつらえ向きじゃねぇだろ!?」
武闘家「やるしかないわ!」
騎士「うおおおお!」
「ドラゴンの鱗を切り裂く騎士様の一撃がかっこいい!」
ドラゴン「??? ガルゥ♡」
「ちょっと……あのドラゴンなんか変よ?」
「ボクが上書きした新スキルの効果発動!
誘惑の業剣レベルMAXですね!」
「なにそれ? ああ!?
勇湧の豪剣が誘惑の業剣になってる!?」
「このドラゴン、騎士様を愛しちゃってますね!」
騎士「愛!?」
「ドラゴンナイト勇者様爆誕です!
その調子で魔王討伐よろしくお願いします!
いずれまたお会いしましょ〜!」
「まさかの転職!? ちょっと待ちなさいよ!」
騎士「ちょっと待て……。
このドラゴンをどうしろと?
うわ!? すりついてくるな!」
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