十羽 ☆ リュリュエル、強奪!
「皆さん、ボクの推し勇者になってもらえませんか?」
騎士「なにを言ってるんだ? この翼人の子ども」
「ボクは10級見習いの天使リュリュエルと申します!」
騎士「天使? 訳のわからんことを」
魔法使い「残念そうなガキだな」
僧侶「天使の輪に羽……間違いなく神の使徒です!」
武闘家「はあ? そんなのマジでいるの?」
「皆さんは魔王を倒して世界の危機を救う勇者になるのです!」
僧侶「私たちが!?
それは神のご意志でしょうか!」
「つきましてはボクの加護をお受けください!」
「この人たちはわたしのだって言ってるでしょ!」
魔法使い「私のって、俺たちはお前のものじゃない」
僧侶「加護がもらえるんですか!?」
「問答無用で、エンジェルハ〜〜〜ック!」
降り注ぐ光のシャワー。
「これで皆さんはボクの勇者です!」
魔法使い「なんか光ったぞ?」
僧侶「なんて神々しい! まさしく神の奇跡!」
「ちょっと待て! ハックってなによ!?」
「フィスエルの加護を乗っ取っちゃいました!」
「はあああああ!?」
武闘家「子どもが二人して天使だなんて冗談でしょ?」
騎士「ところで、君の露出度はどうなんだ」
「君ってわたしのこと?
なんでわたしたちの姿が見えてるの!?」
「いまさら?」
「だって、だって、だって! 見えてるの!?」
「スケスケですよ?」
「ふわ? きゃああああ!」
「羞恥天使フィスエル爆誕!
よかったですね!」
「いいわけあるか!」
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