ふわふわふわわふわ

真塩セレーネ(魔法の書店L)短編小説

1話完結

 題名、噛めずに言えましたか? 言えたあなたには『ふわふわふわわふわ』をプレゼント。


 誰かのためにも、自分のためにも、世界のためにもふわふわわ。

 泣いてるところに、ふわふわわがふわっとやってきて包み込む。

 喜んでいるところにも、ふわふわがやってきてふわふわが増加。

 怒っているところにも、ふわふわがやってきて目の前でふわわと笑わせてあげる。


 そんなふわふわを作って沢山の人々に届けたい。


 え、いらない? ──そんなぁ。


 でもいいよ。ふわふわを受け取るかは、あなたの自由だから。人は自由に生きるんだ。


 ふわふわをどうやって作るのか? うん、それはね、『ふわふわふわわふわ』って言って踊るんだ。


 太陽が照らす庭でドレスの裾をふわっと広げて舞うと、ふわふわが生まれるよ。指先から、口から、瞳から、舞う髪からもふわふわが生まれるよ。


 ──誰だって出来るよ。


 やってみて? ほら『ふわふわふわわふわ』

 あなたに良い夢を。ふわふわふわわふわ。


 ここまで読んだ、あなたももう『ふわふわふわわふわ』を持っている。今度は誰かに、その優しい『ふわふわふわわふわ』をプレゼントしてあげてね。


 感謝や優しさは巡り会っていく。


End.



【あとがき】

 本書に真実は一切ありません、虚構楽園フィクション パラダイスです。小説は全てフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ございません。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 


 さて『ふわふわふわわふわ』をプレゼントしましたか? それではまたどこかで、ふわふわわ。

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