第2話 人狼鬼ごっこ、開催!!

「行って来まーす」

由実は、家族に声をかけた。

「ん?そういえば、今日、お兄ちゃんの写真がなかったな・・・?」

だが、

「ま、落ちたんだろうな」

と、もうどうでもよくなった。

        *******************

ということで、由実は学校に来ていた。だが、由実は、足がすくんで動けなくなってしまった。

(自信を無くしちゃだめ・・・今日は休みだし、別に嫌いな人が教室にいるわけでもないんだし・・・!)

由実は、またずんずんと歩き、上履きを履き、自分の教室に入った。

そこには、気の強い女子グループが由実の席を占領して、ぺちゃくちゃ喋っていた。そして、その女子たちの席は、いずれも由実の席より遠い。わざわざ座っているようにしか見えない。

しょうがないので、余っている席で本を読む。

そして、本を読みながら放送を待っていると、誰かが由実に声をかけてきた。

それは、幼なじみ、だが今はあまり話していない、盾久剣斗だった。

「よう」

「よ、よう?」

「ははは、由実、おもしれー」

私、面白いんですか?

と、そこに、ピンポンパンポーンと、放送がなった。

『皆さんお集まりありがとうございまーす!』

この声は、聞き覚えがある。たしか・・・

だが、考えているあいだに放送がなる。聞き落としてはならないところがあるかもしれないから、慌てて耳をすます。

『あなた達参加者には、武器がもらえまーす。人狼を倒す事はできませんが、しかけをこわすときに使って下さーい!人狼は3体。人狼に攻撃されても、牢屋みたいなスペースに捕まるだけだから、安心してね〜!じゃあ、人狼鬼ごっこ、開催でーす!』

由実は、慌てて教室を出る。と、そこへ、狼の仮面をつけた人が立っていた。

「君の武器はこれだよ、これ」

そこには、銀色に光る弓と矢があった。

「かっこいい」

「気に入ってくれて、嬉しいなぁ」

狼仮面さんは、仮面をつけていても、嬉しそうなのがわかる。

「よーし、頑張るぞ!」

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