第2話 人狼鬼ごっこ、開催!!
「行って来まーす」
由実は、家族に声をかけた。
「ん?そういえば、今日、お兄ちゃんの写真がなかったな・・・?」
だが、
「ま、落ちたんだろうな」
と、もうどうでもよくなった。
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ということで、由実は学校に来ていた。だが、由実は、足がすくんで動けなくなってしまった。
(自信を無くしちゃだめ・・・今日は休みだし、別に嫌いな人が教室にいるわけでもないんだし・・・!)
由実は、またずんずんと歩き、上履きを履き、自分の教室に入った。
そこには、気の強い女子グループが由実の席を占領して、ぺちゃくちゃ喋っていた。そして、その女子たちの席は、いずれも由実の席より遠い。わざわざ座っているようにしか見えない。
しょうがないので、余っている席で本を読む。
そして、本を読みながら放送を待っていると、誰かが由実に声をかけてきた。
それは、幼なじみ、だが今はあまり話していない、盾久剣斗だった。
「よう」
「よ、よう?」
「ははは、由実、おもしれー」
私、面白いんですか?
と、そこに、ピンポンパンポーンと、放送がなった。
『皆さんお集まりありがとうございまーす!』
この声は、聞き覚えがある。たしか・・・
だが、考えているあいだに放送がなる。聞き落としてはならないところがあるかもしれないから、慌てて耳をすます。
『あなた達参加者には、武器がもらえまーす。人狼を倒す事はできませんが、しかけをこわすときに使って下さーい!人狼は3体。人狼に攻撃されても、牢屋みたいなスペースに捕まるだけだから、安心してね〜!じゃあ、人狼鬼ごっこ、開催でーす!』
由実は、慌てて教室を出る。と、そこへ、狼の仮面をつけた人が立っていた。
「君の武器はこれだよ、これ」
そこには、銀色に光る弓と矢があった。
「かっこいい」
「気に入ってくれて、嬉しいなぁ」
狼仮面さんは、仮面をつけていても、嬉しそうなのがわかる。
「よーし、頑張るぞ!」
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