第2話 引きこもりの僕
自分が嫌いだった。母によく似たこの顔も、じいさん譲りだというこの青い瞳の色も。みんなみんな大嫌いだった。
中学の二年の時にこの目の事で、ちょっとクラスメイトにからかわれたんだ。それ以来、外に出るのが怖くなってしまった。
勉強は、嫌いではなかったし、母さんの恋人の謙さんが、教えてくれたから、さほど困ってなかった。でも時間は、若い僕には有り余っていた。ゲームも良いけど、僕は目が弱くて長時間画面を見ていられないんだ。そんな時に見つけた電子書籍。最近のものは、みんな同じようなテーマで直ぐに飽きてしまった。
僕は、過去の作品に遡って読みふけっていた。ジャンルは、学園モノからSFまで様々だった。
SNSで見つけた小説サイトがあった。
なんとなく時間を持て余してた僕は、思い付いた話を書いて挙げたんだ。
まさか、後に母さんにライトノベルを書いていることがバレてて、勝手に、年に一度の大きなコンクールにタグ付けされていたとは知らず……。
ある日パソコンを開いたら――――特別賞の知らせが来ていた。
何のことか分からなかった!!
「さすが、
突然、部屋のドアが開いて母親のマリエが笑ってこっちを見てる。
「これ、マリエの仕業?」
僕の疑問に、マリエは
「
僕は、目の前が真っ暗になった。
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