永久(とこしえ)の地で、刹那を恋う
花野井あす
序章
prologue
ずっと、願っていた。
いつか遠い何処かへ行きたい。
誰かと共に、こんな寒くて、冷たくて、暗くない、そんな何処かへ行きたい。
独りきりは寂しい。
痛いのも苦しいのも、もう厭だ。
だからどうか。
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