2.楽しくなかった日々もある

 小説書くのって、基本的に楽しい。

 けど、書き続けていると疲れたり行き詰ったりして楽しくなくなることもありますよね。

 そんな時、誰かに「面白かったですよ!」って声を掛けてもらえたら、めっちゃ元気出る。書けなかった昨日までの自分が嘘のように筆が進むときもある。

 だから、少しでも面白かったと感じたら、すぐにでも感想やレビューを書いてあげてほしいと思います。

 作家は繊細で馬鹿な生き物なので、おだてたらすぐに木に登ります(爆)。


 昔々のお話ですが、配信漫画家さんが、「感想が少ないので打ち切りになりました」ってSNSで報告していました。

 リプ欄に「先生のお話面白いです。感想とかは送らず、陰からこっそり応援していました。毎回、楽しみにしていたので残念です」って返している隠れファンが沢山感想を送っていました。

 それらのリプに対して漫画家さんが、「もっと早くにその声を届けていただけたら、この漫画は打ち切りにならなかったと思うので残念です」とお返事していました。


 あの当時は軽く炎上していたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。このやり取りは賛否両論ありまして、漫画家さんを非難する声もファンの方々を非難する声も両方ありました。

 他のSNS漫画家さんの中には「自分は陰からの応援でも十分なんで!」ってツイートしている方もいました。


 勝手に推測するに、ファンの方はきっと「この漫画好きだけど、感想書くまでには至らない。でも終わっちゃうのはちょっと悲しい」。そう思って最後に感想を送ったんだろうと思うんですね。しかも結構勇気を出して送ったと思うんですよね。

 作家に感想を送ることに、めっちゃ緊張する読者さんは割と多いので。


 作家さんの方も、打ち切りになったら収入面にも今後の活躍にも響く訳で、「ファンがいてくれたのならもっと自己主張してくれ!」って思う気持ちは痛いほどわかる。同人ならまだしも、プロはそれで飯食ってるわけだから死活問題なわけです。


 結局、思う。作家を生かすも殺すもファン次第なんだな、と。


 世の中にはいわゆる「その程度」の作品がきっとたくさんあるんだろうと思います。「その程度」っていうのは個人差があってAさんにとっては「神作品」でもBさんにとっては「その程度」でしかない、みたいなことです。


 たとえ「その程度」でも、感想送ってあげてほしいと、個人的には思いますね。「陰からの応援でもいいよ!」って言える余裕は素晴らしいと思いますが、そういうこと言える作家には、表立って感想バンバン送ってくれるファンが既に沢山いたりするので。


 そんでまぁ、何が言いたいかというと、モチベーションには他者の声も大きく作用するよって話。書いてる人なら皆わかると思うから、今更話すことでもないですけどね。


 で、カクヨムだと、感想はレビューやコメント以外に「PV」って形で認識される。PV、伸びないですねぇ。★、付かないですねぇ。

 読者ってどこにいるのでしょうか?

 カクヨムで書いている人の八割は感じていると思う。読専って本当にいるの?


 正直私は、カクヨムには読専はいないと思っています。

 前に近況ノートにも書きましたが、カクヨムは書き手の馴れ合いが酷すぎて、仲良しごっこで★稼いでる「ソコソコの作品」しかランキング上位に入らないシステムが、利用者によって作られてしまったなぁと感じています。


 近況ノートの内容はこちら↓ 私がやさぐれただけの話ですが(笑)。

https://kakuyomu.jp/users/nagashima/news/16818023212253719833


 色んな作品が日の目を見るのは良いことだと思うのですが、「本当に面白い話が馴れ合いのせいで埋もれていくのは勿体ない」と切実に感じています。

 カクヨムの代表作が他のサイトに比べてレベル低いなと感じてしまうのは、ここにも原因があるのではないかと思っています。


 更に、「なろう」で人気の作家さんがカクヨムに進出してPVが稼げず、すぐ引退する、みたいな話もよく聞きます。

 それを目にするたび、「カクヨム」ってそういうサイトですよって思う。正直、「なろう」の方が正当な評価を受けられるサイトだと感じます。

 代表作も納得できる面白さの作品が多いです。


 自分の話が面白いのかと聞かれると、正直微妙です。自分では最高に面白い話を書いているつもりですが、読み手がどう感じるかは別の問題ですからねぇ。 


 プロなら読者が面白いと感じる話を書いて然るべきだけど、Webはあくまで趣味の範疇であって、読者を気にせず好きなもん書いていい場所です。金貰ってるわけじゃないので。

 それでも読んでほしい評価が欲しいと思ってしまうのは書き手のエゴだけど、同時に当然の欲求だとも思っています。

 

 まぁ、そんなわけで、私的には現時点で、あまりカクヨムに未来や希望を感じません。

 

 では何故、カクヨムを使い続けるのか。

 そのあたり、また気が向いたら書こうかなと思います。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る