第2話
私とタカヒロが付き合い出したのは、高校3年の冬が始まろうとしていた頃だ。タカヒロはフランスの美大に、私は就職と道は違えど、互いに愛し合う私達だった。
タカヒロは、やがて美大に受かるとフランスへ。私は都内の事務職に就き、日々仕事に追われる事となった。
フランスへ旅立つ日、タカヒロは、
「じゃあ、行ってくる。成功を祈ってね?
成功したら、君を迎えに行くから」
と、成田の飛行場て、交わした。
「気をつけてね。成功必ず祈る」
そう私は約束して、タカヒロはフランスへ旅立った。
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