第6話 美少女メイドに押し倒された
新居の荷物運びは業者の人があらかじめやってくれていたため特に忙しくない私達は晩御飯を食べ終え、寝る準備をしていた。
「いやーにしてもいい家だね」
「そうですね、機能も充実してますし住み心地はかなりいいですね」
この家にはプール、大浴場、サウナ、バー、トレーニングスペースなど様々な機能が備わっており、退屈することはなさそうだ。
まぁでも二人で暮らすにはちょっとデカすぎるけどね。
どう考えてもこの家は家族で住む用の家だ。私とエリナの部屋を抜いたとしてもまだまだ何人も住めるような余裕がある。
「お父様もすごいよね、こんなすごい家簡単にくれるなんて」
「それほど優菜様のことを気にかけてらっしゃるのではないですか?」
「そうなのかな?」
「ええ、きっとそうだと思いますよ」
確かにお父様は昔からよく私のことをよく可愛がってくれた。
今度何かお礼しなくちゃね。
そんなことを考えているとだんだんと眠気がやってきた。
「ふぁぁ……そろそろ寝ようか」
私がふと呟くとエリナが異常に反応し、立ち上がった。
「優菜様、寝室のご用意はできております。」
「ありがと、じゃあ行こうか」
「はい、こちらです」
私がエリナのあとについていくと昼間見た防音効果が施された部屋に着いた。
そしてエリナが「どうぞ」と扉を開けたので私が先に入った。
中は昼間見た時より暗く一人で寝るには少し怖そうな雰囲気だ。
「じゃあもう遅いし寝よ」
「畏まりました。」
エリナがベットに付けられていたカーテンを全て閉め先ほどよりも落ち着いた空間になった。
「おやすみ、エリナ」
そうエリナに声をかけて寝ようとしたところ返答がない。
「エリナ?」
不思議に思い振り返った瞬間、エリナが私の体をを押し倒した。
エリナの綺麗な顔が正面に来て心臓の鼓動が速くなる。
なんでいきなりこんなことを……
「エ、エリナどうしたの? 今日はもう寝よ。ね?」
私が再び寝る体制に入ろうとすると両手を掴まれ、身動きが取れなくなった。
頑張って解こうとしてみるがエリナの力はかなり強く、力が弱いこの体では何もできそうにない。
拘束を解こうと奮闘する私を満足そうに眺めると、顔と顔を近づけた。
そして耳元で囁いた。
『身体検査しましょう』
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