大企業の社長令嬢に転生したら愛が重たい完璧メイドにメス堕ちさせられていた件

ぷらぷら

第1話 社長令嬢への転生

「おはよう、天月さん!」


「おはようございます、いい朝ですね。」


 登校中、私に挨拶をした女の子に私は笑顔を作り答えた。


 私、天月華連は優等生だ。学校では常に成績においては上位をキープし、運動神経もかなりよく、周りの人が言うには容姿もいいらしい。


 誰もがそんな私を見て尊敬の眼差しを向けるが私はそんな自分が嫌いだった。


 本当の私は勉強も運動も大嫌いでアニメや漫画、は大好き。恋愛もあまり興味がないがどちらかというと女子の方が好きである。


 だがそんなことを周りに知られてしまえば日常生活に支障が出る。私はそれが嫌だった。


 だから今日も私は優等生の天月華連になり切る。


「さて、今日も一日頑張ろ」


 その時どこかで何かが激しくぶつかる音がした。


 あたりを見渡してみると少し遠い所に壁にぶつかりながらこちらに車が向かってきていた。


「逃げろっ! 暴走者だ!」


 誰かがそう叫んだ時には既に遅く、暴走車は私のすぐ目の前まできていた。


 これは避けられないな……


 私はそっと目を瞑り、自分の命の終わりを悟った。


 その次の瞬間私の意識は途絶えた。



 ◇



「ゆうな様、おきてください。」


「ん〜……ふぁぁ……、おはよエリナ。」


「ふふ、おはようございますゆうな様。」


 結果的に私は転生していた。


 理由はよくわからないが前世の死に様に神様が同情して転生させてくれたのかもしれない。


 転生先は日本元財閥五大グループ会社のひとつ、鳳条グループ。日本人なら誰でも知ってる大企業だ。


 私はそこの一人娘、鳳条グループの社長令嬢、鳳条優菜として転生した。


 転生してから色々なことにおどろかされてきたがやはり一番驚いたのが……


「ゆうな様どうかされましたか?」


 なんと専属メイドの美少女がついたのだ。


 私の専属メイドの七瀬エリナ。私と同い年だが長く歴史のある名家の出だがなぜか私のメイドに名乗り出てこうして私の身の回りのお世話をしてくれている。


 しかも銀髪碧眼の超絶美少女で料理も勉強もできるのだ。非の打ち所がない。


 まぁ転生したこの体も中々の美少女で母親譲りの金髪とエリナと同じ碧眼を兼ね備えているから負けてないと思いたい。


 そんなふうに謎に対抗心を燃やしているとエリナが私の頬にそっと手を添えうっとりとした表情を浮かべていた。


「ああ……ゆうな様はきょうもおうつくしいです。」


「あ、ありがと。エリナも可愛いよ」


「ゆうな様わたしはあなたを愛しています。」


 エリナはよく私に愛してると言ってくれる。子供ゆえの発言だろうが勘違いしそうになる。


「う、うん……わたしも愛してるよ」


「……! ありがとうございます!」


 まさか同い年とはいえ幼女に愛してると言う羽目になるとは思わなかった。


「ゆうな様、そろそろお食事ですのでリビングへ」


「うん、わかった。」


 私達はリビングへと向かった。



 ◇



 リビングの扉を開けるとテーブルに2人の男女が座っていた。


「おはようございます。父様、母様。」


「おはよう、優菜ちゃん! そんな堅苦しい呼び方やめてママでいいのよ?」


「由美さん、優菜ももうそういう年頃じゃないだろう?」


「でも私にとってはまだまだ可愛い可愛い娘だもの」


 この二人は私の両親の父親の鳳条政典と母親の鳳条由美。


 父親の政典は現鳳条グループ代表取締役社長、母親の由美は私とよく似た金髪碧眼の美人と中々すごいスペックをしている。


 二人とも私のことをよく可愛がってくれていて非常に恵まれた両親のもとに生まれて本当に良かったと思う。


「ふふ、そうですねママ。」


「あ! ねぇあなた! 優菜ちゃんが私のことママって!」


「由美さん、娘に揶揄われているよ。」


「ええ〜! そんなことないわよね優菜ちゃん!」


 そんな二人の様子を私は微笑ましく眺めた。


 

【あとがき】


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