“普通”の終わり、“日常”のはじまり-4
HRも無事に終え、午前中の授業も問題、は多少あったが
現在は4限目の自由時間をみんなで過ごしていた。
話題は云うまでもなく転入生である秋桜マキナで持ちきりである。
美神ミカサも始めとしたクラスメートの面々はひっきりなしに
マキナへの質問攻めを続けていた。
主な質問は今までどんな海外暮らししていたとか好きな食べ物や嫌いな科目など
大半の質問はありきたりなものばかりであった―――――
中には好きな『レイヴン』は?というマニアックな質問をした輩もいたが
マキナはそれに対して全て律義に応えていた。
そんなこんなで怒涛の質問ラッシュを終える頃には4時限目が終わる予鈴が鳴る。
お昼休みということもあってか昼食の為に移動と校内はにわかに騒ぎ出す。
ミカサも昼食の為に食堂へと移動しようとし、一緒に食べようとマキナを誘う様に声を掛ける。
ミカサ:「秋桜さん、お昼はどうするの?」
マキナ:「食堂へ行こうと思ってはいます。流石に昼食を用意する暇がなかったもので」
ミカサ:「じゃあ、一緒に食べよう。私も今日は学食にするつもりだったから」
マキナ:「いいのですか?」
ミカサ:「いいよ、いいよ。あと、そんなに畏まらなくてもいいからミカサって気軽に呼んで。私もマキナって呼ぶから」
マキナ:「――――了解、ミカサ。」
少し迷いを見せながらも了承といった表情の微笑みを浮かべて席を立つマキナ。
それを見て、ニコッと笑みを浮かべたミカサはマキナと共に食堂へと向かう。
食堂はショッピングモールを彷彿とさせる様な広々とした空間となっている。
学食のスタイルは食券を購入する券売機を導入しており、購入した食券を渡し、
代わりに貰うチップを内蔵した番号が印字されたプレートを貰うことになる。
しばらくすると注文した料理を配膳ロボットが持ってくるというちょっとしたレストランチックさが人気の要因の一つでもある。
料理の美味しさもってか、食堂がお休み以外の時は昼休み時間は非常に賑わってる。
女生徒:「今日何食べようかな?」
男生徒A:「お、今日は定食売り切れてない!!」
男生徒B:「あ~腹減ったぁ~・・・」
マキナ:「凄い賑わいだな」
ミカサ:「マキナは何を選ぶの?」
マキナ:「私は――――」
ミカサの問いに軽く答えながらマキナは券売機のメニューと睨めっこしていた。
メニューは男子高生の胃袋を満足させるボリュームのものや女子高生や軽食を求める人の為にも多種多様なメニューが豊富であり、これもまた人気の要因でもある。
ミカサの今日の学食はトッピング自由の天ぷらうどんを選択。
かなりの長考をしていたマキナも覚悟を決めたらしく、食券を給仕の人に渡していた。
ミカサ:(――――食券の数がおかしかった気がするのは見間違いかな・・・・・・)
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