2日目 その1


「はぁ… 疲れたなぁ。」


「どうなさいましたか?」


「あぁ、大将。ちょっと仕事でミスをしてしまって。」


「そうでしたか。」


 この寿司屋、めっちゃ疲れた人が多いんだけど⁉︎

 どうなってるのよ!おかしいでしょ。


 仕方ない、いつもの「あれ」をやるか。


『何があったんだ?』


 俺、醤油なのにテレパシーが使えるんだ。転生させた女神は、確かに特殊な話力を授けると言っていた。その一つ目がテレパシー。ちなみにもう一つあって、それが分裂。醤油以外なら便利な能力だ。「醤油以外」であればね。

 醤油だと、ただただ、減りが少ない醤油ボトルになってしまう。


「え、大将今何か言いましたか?」


「いや、特に言ってないけど。」


(な、なにこれ… まぁ、いいか。話を聞いてくれるみたいだし。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る